Azazel(Fin)

The Night of Satanachia

EP(1996)/From:フィンランド/Style:プリミティヴ

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【Track】
1.Intro / Medieval Journey
2.The Glow of Golden Fullmoon
3.Longing for Dark Winterforest
4.Succubus Seduce Me
5.The Night of Satanachia
6.Outro / Medieval Gathering

【Review】
3人組ブラック・メタル。(どうやら後に5人組になるみたい)

随分と大昔に買ったCDがひょっこり部屋から出てきたので思い出しついでにレビュー(笑)調べてみると2012年にWerewolf Recordsからアルバムをリリースしたり【Goatmoon】とスプリットを出してたりとここ最近になってアクティヴになってきた様でちょっとビックリ。てっきり消滅してたかと…。

さておき、音源の方は全6曲を16分弱で駆け抜ける短い作品である。ジャケから大方予想できそうなアングラ路線一直線のブラック・メタルであり、それ以上でもそれ以下でも無い。

今作ではオールド・スクールな側面がやや強い気もするが、今後、荒涼感やメロウさを軸とするプリミティヴな路線のどっちらにも身を振れそうなサウンドである…といった感じ。悪い書き方をすると、どっち付かずな音といった中途半端な印象が拭えない。荒削りな部分が目立ち、なんだか悪い意味で時代とマイナーさを感じさせる。

一応【Darkthrone】辺りの影響下にあるサウンドなのだが、その差は巨大な壁となってそそり立ち、まだまだ頑張らないといけない感じがする、そんな頑張れサウンド(笑)

しかしながら【Goatmoon】とのスプリット(未聴)やWerewolf Records辺りに拾われている事を考えると、程良く化けてる可能性は捨てきれないので、フルアルバムを買ってみようかなと思っている(と言うか既にポチってしまった/笑)

さて、どう化けてるかな!?

 

Jesus Perversions

1STフル(2012)/From:フィンランド/Style:オールド・スクール

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【Track】
1.Jesus Perversions
2.Rotting Nazarene
3.Black Metal Night
4.Philosophy of Dark and Light
5.Raping the Virgin Mary
6.Christian Slut
7.Father Satan
8.Satan’s Little Cunts
9.Palace of Blasphemy
10.(Hidden track)

【Review】
5人組体制になったブラック・メタル。【Satanic Warmaster】のWerwolfがバッキング・ヴォーカルでゲスト参加している。前回のEPから実に16年越しの初フル・アルバムである。(2011年に【Goatmoon】とのスプリットをリリースしているが)

さて、音源の方はしっかりと的を絞ってきた感じであり、オールド・スクールな路線へ方向性を固めた様だ。掻き鳴らしリフや古臭く刻むリフを軸にいい塩梅でEvilスラッシュ色が炸裂している。実に格好良くなったんではないだろうか?サタニックかつノリ良くヘドバンが気持ちよく出来る内容となっている。#3”Black Metal Night”辺りはオッサン・スラッシャーならテンションがブチ上がるのではないだろうか?(笑)

古臭くも泥臭い所が実に格好良く、前回のEPから、どうなることやらと楽しみにしていたんだが、身の振り方を見誤らなかった様で、正解を導き出し示してくれた様に思う。当然、完全にオールド・スクールな路線なので目新しい事などは特に無い。

だが、そこが良いのである。

尚、#10は隠しトラック。24分もあるが例によって殆どが無音(ホント、やめて欲しいこの仕様…)最後の方にちょっとした演奏と悪魔みたいなスポークン・ワードっぽいのが入っている。