A Journey Through the Darkest of Forests

3RDフル(2005)/From:フィンランド/Style:プリミティヴ

deadreptileshrine_3rd

【Track】
1.Bones in the Dungeon
2.A Cave Full of Corpse Lanterns
3.Fire and Flame
4.Song for the Deadwood
5.Feuer und Stahl
6.Violencia
7.Diabolical Plague
8.The Snakes of the Earth: Part II
9.Exekutioner of the Final Solution
10.Above the Ziggurat They Dance
11.Transformation
12.Our Feast of Victory
13.Reversion to an Ancient Form
14.Clouds of Doom Gather…
15.Dawnfires at the Lake
16.A Beastcults Procession

【Review】
S. Devamitraによる独りブラック・メタル。一応、3作目になるらしい。

整合感が全くとれていないバラバラな演奏(特に前半において顕著)、時折、気持ち悪いシンセを絡ませたり、一人で勝手に盛り上がっているような奇声ヴォーカル、ラリってるのか酔っ払ってるのか、正に正気を失っているとしか思えない歌声等、これぞ不協和音全開ポンコツ音源の典型と言うべき怪しすぎるアルバムである。アングラ音源を漁っているとたまにこの様なポンコツ音源と出会うが、そんな中の一つ。アンプラグドな弾き語りっぽいナンバーがあったり、笛を絡ませたり、ダークアンビエント風であったり、宗教的な合唱にスポークン・ワードが乗ったり、テクノ要素が絡む曲もあったりと…一応、エクスペリメンタル系の端くれなのかな?ともかく楽曲のバリエーションだけは豊富(笑)故に掴みどころが無く、混沌としており、間違いなくヘンテコ音源愛好家にしか需要が無さそうなアルバムである。曲によっては同郷のレジェンドである【Beherit】辺りの影響がチラホラと伺えたりもするが…。う~む(笑)

ともかく基本的にポンコツ音源が16曲1時間以上続くのである。ヘンテコ音源愛好家以外にはたまったもんじゃないだろうし拷問だと思われる(笑)しかしながら偶然か、はたまた狙ったのかよく分からない様な、奇妙でとんでもない暗黒度を爆発させる展開が希にあったりもするので微妙に興味深く、バッサリと斬り捨てるには、微妙に勿体無い音源。

どうやらコレを書いている現段階にもアルバムを出し続けている様だが、一体どんな路線になっているのか・・・。気が向いたらチェックしてみようと思いながら時間だけが過ぎていき、気付けば2014年と…(笑)