Grifteskymfning

Djävulens boning

1STフル(2009)/From:スウェーデン/Style:メロディック│アトモスフェリック

Grifteskymfning1st

【Track】
1.Intro
2.I oro somna
3.Olyckans gård
4.Mörka ödemarker
5.Djävulens boning
6.Underjordens kall
7.Vilsna själar
8.Blicka mot helvetets grunder
9.Guds fall
10.Den ondes frälsning(Bonus Track)

【Review】
複数のAnti-Cosmic系プロジェクトを手がける【Svartrit】【Grav】元【Kaos Sacramentum】などのSir N.及び、同じく元【Kaos Sacramentum】のSir J.が演っている二人組みブラック・メタル。また、M.なる女性シンガーがコーラスで一曲(#5)ゲスト参加している。リリース元はMystery of Death Productions(2009)。

しっとりと仄暗き神秘性を丹念かつドラマティックに描きながら、ダークな雰囲気の中にも仄かな美しさが見出せるような路線。その音楽性は同バンドのSir N.が演っている【Svartrit】の1STに割と近い作風だ。

高音トレモロがここぞという場面で切り込んできたり、クリーンギターでメランコリックな旋律を奏でたりと場面展開が多いややプログレッシヴな楽曲を展開。メロディアスな側面もあるが全体的なムードで攻めてくるアトモスフェリックな印象の方が強く、私的にメロディよりか音響の方に耳が傾いた次第。このアルバムの集大成というべき大作#9”Guds fall”は、必殺技とも言える高音トレモロの神秘的な響きが冴えており、このバンドの魅力を端的に表していると思う。

【Svartrit】周辺を好む方は一度試してみては如何だろうか?Great!