Taran

1STフル(1996)/From:ポーランド/Style:ペイガン|シンフォニック|アトモスフェリック

Harmh 1ST

■Track■
1.Blackness I
2.Voyage of the Beauty Land
3.The Hour of the Witching Dance
4.Golden Sea
5.Blackness II
6.Rising Tears
7.Blackness III
8.In the Shadow of the Trees
9.Blackness IV
10.Atmosphere of the Passing Years
11.First Knight of Nothingness
12.Last Blackness
13.Crying Crowns of Trees / Part I (Screaming Forever) / Part II (Pray of the Universe)

■Review■
ドラマティックだがプロダクションを含め異常なまでのマイナー臭が漂う。しかしながら、マイナー加減が一周回って魅力のある音源なのである。少なくとも筆者的には(笑)

シンセを全体的にフィーチャーした楽曲で、エピックな叙情詩を描こうとしているのが曲目を見ても音を聴いても伝わる。ゆったりとスローかつ大胆にシンセがリードを取る部分が多く、ギャンギャン尖った勢いある音源を期待すると火傷必須。何よりも随所で聴ける怪しい女性(?)コーラス(スキャット?)に味があり、どこぞの神を鎮めているかどうかは分からないが、鎮魂乙!って感じがGood(笑)。残念なのが、曲の終わり方が妙に投げやりな部分。聴いていてガクッとなる(笑)

インターネットで近況を検索してみると最近は【Dimmu Borgir】の様なハイ・クオリティなシンフォニック・ブラック・メタル路線に変わっているみたいだ。辿る軌跡までよく似ている(笑)アクが強くて味がある音源が好きなマニアにオススメ。

Angeldemon

2NDフル(1997)/From:ポーランド/Style:ゴシック│メロディック

hermh2nd

【Track】
1.Intro / Wonderlust
2.The Silent Touch of Bloody Rain
3.Dreamdeath Lover
4.Winged Emptiness
5.Years of Dying
6.Wolfish Flower
7.Vampire the Angeldemon
8.Streak from Kozmoz
9.Immortalize / Outro

【Review】
大胆にシンセが楽曲を包み込むドラマティックなミドルチューンが中心の楽曲を展開。全体的にゴシック要素を取り入れており、随分とまともになった印象だ。尚、前作で聴かれた怪しさと灰汁は整備され随分と払拭された。クオリティも前作より上がっているし、色々と成長しているのが判る。メロディを若干、意識した作りになっておりメロディアスなギターソロもある事からゴシカルで耽美なメロデス辺りが好みなら悪くない音源だと思う。当然ながら、コレをプラスと受け取るかマイナスと受け取るか人によるが、少なくともブラック・メタルらしさは薄まった感じである。

個人的に怪しさと妙な灰汁がクセになった前作を推したいが、コレはコレで別物としてアリだろう。