Kill, Worship, Die

1STフル(2005)/From:フランス/Style:Raw│ウォー

luger_1st

【Track】
1.Intro: Dawn Of Apocalypze
2.God Is Dead And I Shit On His Tomb
3.Espermo Malefico
4.Ungeziefer
5.HellKunt
6.Total War – Winter War (Impaled Nazarene cover)
7.Endlosung Planen
8.Lügersnacht
9.Piss On Luv – War & Sodomy

【Review】
【Vociferian】のLord Genocide(ここではSKMと名乗っている)が演っていた独りブラック・メタル。尚、PZKWなる人物がヴォーカルを演っている模様。

音の分離など眼中に無いと言わんばかりの豪快なゴリ押し演奏が強烈。基本的には中期【Marduk】辺りを彷彿とさせるリフの感触があったり、時折スラッシュ・メタル的な刻みを盛り込んでたり、パンキッシュな側面も若干あったりもする。演奏にRawさが際立っており、整合感と言うよりかは力でねじ伏せる印象で非常に豪快。そして誰もが一聴して強いインパクトを受けるであろうヴォーカルが強烈。録音レベルが無駄にデカく、マイクをかぶり付きながら邪気を吐き捨てるかの如く気迫が感じられ妙に迫力がある。まるで獣の様に低く唸り邪気を吐き捨てる様は、一歩間違えるとゴア・グラインドっぽくなりそうな勢いである。Rawな破壊的演奏とこの強烈なヴォーカルが交じり合い、強烈な音を出しているのだが、エフェクトなど施している様子も一切しない。これぞ純粋な破壊的Raw音源と言うべき作品である。メロディ派厳禁のイカツイ・サウンドが聴きたければ是非。

※注意:エロ声サンプリング入り(笑)

 

Lügersnacht Faktion Tyranei

2NDフル(2006)/From:フランス/Style:Raw│ウォー

luger_2nd

【Track】
1.Bubonic Pogrom
2.Goat Vehemensz
3.Sulphur Fog Climax
4.Karma Sutra MakaberTanz
5.Chainsaw Beheading Doom
6.Radikal Kämpfer / Panzerlüst Era
7.Trenches Ripper from Dolichocepal Squadron
8.Habemus Diabolicum

【Review】
今作にてラストとなってしまうが、極悪スタイルは健在。

相変わらず地下臭気を多分に吸い込んだ激Raw音源であり、おおよそのフランス勢が醸し出しそうな憂いに満ちた叙情性とは真逆に位置する徹底した極悪スタイル。所謂、南米勢が出しそうな音に割りと近い。前作と比べて、楽曲が更に陰にこもっており、より最下層に潜っていった感じが音源からヒシヒシと伝わる(笑)音質ももう一周り劣悪になり、もはやデモ音源レベルと言っても良いだろう。やたら低い位置でモゴモゴと蠢いており、前作の延長線上には違いないのだが、どうも前作の様なテンションでも無い。恐らくは前作で若干感じられたパンキッシュな部分が完全排除されているのが起因していると思われる。言い換えれば、よりデス・メタル色を強めたと言えようか。リフもよく聴くと荘厳であり(猟奇的な感じではない)音も低音を保ち続けているし、ヴォーカルもまた地獄の底からの低い呻き声が中心。この様に全体を通し低音が支配する重苦しい地獄系と言えるだろう。

筆者が好きなゲームネタで申し訳ないが、地底回廊にてレッドリリウムに侵されてしまい、ダークスポーン化した様な音である(どんなんや/笑)