Taedium Vitae

1STフル(2002)/From:フランス/Style:メロディック│Raw

malleusmaleficarum1st

【Track】
1.Intro
2.Bleeding Runes
3.L’Hymne au Corbeau
4.Aesma Daeva
5.Lord of War
6.Ancient Blood
7.Desekrating Graves
8.Omen of the Moon
9.Outro

【Review】
”魔女に与える鉄槌”(ラテン語で”Malleus Maleficarum”)と呼ばれる魔女に関する論文の名を冠する4人組ブラック・メタル。

Rawな勢いで攻めつつ、非常にメロディックに仕上げているアルバムである。曲によっては刻みリフを盛り込みつつ、Rawなドラムで駆け巡る激しくも非常に聴きやすい作品。

尚、フランスらしい繊細な憂いや、変種ぶりは全く感じられない。メロディアスであるが叙情性も希薄で、残忍なメロディを大胆に誇張している感じである。故に邪悪な側面が強く、Rawな勢いも相まってメロディアスだが暴虐的な印象も強い。だが、メロディが濃いが故、曲による特色が希薄に感じられ、そこが弱点といえば弱点か。だが、演奏は極めてRawな勢いなので一気に聴ける。ドラムが相当頑張っている感じが好感度大。

メロデスファンにもアピールできそうな内容。

Des Bibles, Des Hymnes, Des Icônes…

2NDフル(2004)/From:フランス/Style:メロディック│Raw

malleusmaleficarum2nd

【Track】
1.Des Bibles, Des Hymnes, Des Icônes…
2.La Chambre des Souillures
3.Neurasthenia
4.Souffre en Silence
5.Ignorance Enivrante
6.Interlude
7.Agonie
8.La Cité des Hurlements Muets
9.Ballet Morturaire
10.Espoir Perdu

【Review】
前作と殆ど同じ印象に感じるが、色々と成長が伺える。

前作は若干メロデスの臭いが感じられたが、今作ではメロデスの臭いは前作ほど強くは感じられない。より、ブラック・メタルとしての叙情性を強化した感じである。Rawな部分は基本的に据え置きなのでブラック・メタルとして順当に成長していると受け取れる。また、クリーンギターを入れたり展開にも気を使っており、前作で弱点だと個人的に思ってしまった”曲による特色が希薄”といった部分はある程度解消されている。

叙情性を高めた事により、前作の向こう見ずな邪悪さは、丸くなったとも言えるが、走る部分は相変わらずなので安心して聴けるだろう。