Trollheim’s Grott

Bizarre Troll Technology

1STフル(2001)/From:フィンランド/Style:シンフォニック

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【Track】
1.Trollgeddon
2.Trollsyndicate
3.Conquering with Blasphemy
4.Bizarre Troll Technology
5.Amanita Virosa
6.Mushroomcloud Science
7.Electronic Genocide
8.Chased by Trolls

【Review】
5人組ブラック・メタル。レコーディングには更に4人ゲストを呼んでの作品。未来のトロールはテクノロジーを操っていた!ってニュアンスのアルバムである(笑)

クオリティが高く、シャープでエッジの効いたプロダクションでありカッチリとしたまとまりの良いプロダクション、ダイナミックな刻みリフを入れ、時にアグレッシヴに、時にスケールの大きい楽曲が特徴。

勢いの良い突発的な鋭いドラミングやシンフォニックなシンセをバックに配した高品質なスタイル。アンダーグラウンドに留まろうとする音ではなく、3RD以降の【Dimmu Brogir】や2ND辺りの【The Kovenant】辺りをモロに彷彿とさせるメジャー志向なブラック・メタルである。シンフォニック系とは言え、主にメタル部分に力点が置かれておりアグレッションや力強さを重要視された様な路線で中々のダイナミックさ。シンセの扱いも全面に出る部分、そして引っ込む部分とハッキリとメリハリが効いており、垂れ流しに陥っておらずGood。

ブラック・メタルにアングラ感を求めないのであれば質としては絶品ではないだろうか。3RD以降の【Dimmu Borgir】や2ND辺りの【The Kovenant】を好むなら大きく外すことは無いだろう。しかしながら、これがリリースされた時期はこの手の音が巷に溢れ、こぞって同じような音を出していた様に記憶している。そんな中で比較的、良い線を突いていたのだが…如何せん強豪が多すぎて埋もれてしまったイメージが強い。

当時を知る人が一体どれだけこのバンド、そしてこのアルバムを覚えているのだろうか…少し気になった次第(笑)

 

Bloodsoaked and Ill-Fated

2NDフル(2003)/From:フィンランド/Style:インダストリアル

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【Track】
1.Dehumanize
2.Exact Answers and Syndicate Solutions
3.Syndicate Wormcampaign
4.Operation: Lick the Fungus
5.Little Shop of Scalpels
6.Syndicate Haunts You Down
7.Experimentation
8.Addicted to Lethal Injections

【Review】
5人組ブラック・メタル。またレコーディングにはゲストが更に5人参加しており、総勢10人で寄ってたかって作られた作品である。前作では高品質なシンフォニック・ブラック・メタルを演っていたのだが、今回は暴走インダストリアル風に舵を切っている点が大きな変更点である。

まず、目の細かいカッチリとした高密度なドラミングで圧倒しつつ、アグレッシヴでザクザクとした刻み中心の起伏あるリフで力強さを形成、要所、要所でエレクトロなアレンジが施された音源。加えて、緻密に計算された様なプロダクションで音圧あるわで実にハイクオリティな出来栄えである。

前作と同じくブラック・メタルにアングラ感を求めないのであれば、気持ち良く聴けると思うし、【Anaal Nathrakh】辺りのエクストリームな音を好む方にも何となく需要があるんちゃうかな?といった趣の作品である。

今となっては埋もれてしまってイマイチ知名度は無いが、激音圧のブラック・メタルの一つとして時々思い出してあげて欲しい(笑)