Elite
Kampen
1STフル(2004)/From:ノルウェー/Style:メロディック|ヴァイキング
【Track】
1.Berserkerens manifest
2.Tusen aar i lysets vold
3.Brent av lyset
4.Kampen for vaart norroene rike
5.Trollkvinnens sang
6.Fanget i vrede
【Review】
ズバリ、カッコ良い!個人的な嗜好だが・・・由緒正しきNordicさ全開、希に見る(聴く)悶絶盤だった。これだからブラック・メタルは止められない(笑)
演奏、ヴォーカル、曲展開、どれを切り取ってもカッコ良いブラック・メタルである。安易にシンセを使わず、ギターリフにてドラマティックに仕上げる手腕は1STにして既に出来上がっている言えるだろう。ミドルテンポからファストに展開し、しっかり力強く展開していく。とりわけ演奏面が凄い訳ではなくプロダクションも良いとは言い難いが、荒涼感と野蛮さが生み出す叙情的とも言える空気感がなんともドラマティック。非常にメロディアスだがブラック・メタルの中にバッチリ収まっており良い塩梅だ。特筆するべきはヴォーカルであり、カッコ良い野蛮な咆哮そして絶叫が楽曲をグイグイ引っ張っていく。
#6は13分ある大作だがゆったりとした非常にメロウな流れから段々とラストに向け発狂する狂気のヴォーカルは一聴の価値アリ。とても痛々しく言葉を失う程の絶望感。半端なし。
Bifrost
2NDフル(2006)/From:ノルウェー/Style:メロディック|ヴァイキング
【Track】
1.Æreløs
2.Tåke
3.Vikingfjord
4.Vinterlåst
5.Isberg
6.Bifrost
7.Misteltein
8.Krampetak
【Review】
基本的には前作と同じ路線だが勇壮さ大幅増量でそれに伴い力強さが滲み出る様になった。遂に本格的なヴァイキング路線に踏み込んだ感じだろう。前作はヴァイキング路線一歩手前といった所で踏み止まっていたので順当と言えば順当か。
そういった事から表現が明らかにストレートになった感じである。#1や#7なんかは力強い刻みリフを挟んだりもするので、そういった要素が顕著に現れているし、#3なんかはモロに熱いヴァイキング・ナンバーである。時折、トレモロによる強烈な哀愁を漂わしており真にNordicなバンドなんだと再確認。
個人的に路線、楽曲共に前作の方が好みだったがカッコ良いアルバムであることは間違いない。プロダクションの問題か、ヴォーカルの野蛮さがほんの少し減退しているのが残念である。
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