To Clasp a Fallen Wish with Broken Fingers

Ep(2011)/From:アメリカ/Style:ポスト│シューゲイザー

So Hideous_ep

【Track】
1.Handprints on Glass
2.Prelude in G# Minor
3.However Boldly Their Warm Blood Split
4.To Clasp a Fallen Wish with Broken Fingers
【I Balance a Daydream on the Edge of a Knife】(2010)
5.Lock and Key
6.Dawn Fades on This Son
7.The Two Witnesses

【Review】
現在、【So Hideous】と名を改めているそうだ。EPという触れ込みであったがボーナスに前作のEPが丸ごと入っておりフルレンスと言っても過言では無いだろう。

”激しく感情的”といったキーワードに100%合致する素晴らしい音源である。音は激しくも儚いメランコリックさを放出し、大胆かつエモーショナルに描くメランコリー。そこに絡むは、やりきれない哀しみ、怒りといった感情を爆発させる激情的な絶叫ヴォーカル。正にやりきれない哀しみが怒りに変わっていく情景が否が応でも目に浮かぶ音である。全編、ゆったりと漂うヴァイオリンが悲壮感に拍車をかけているし、演奏もメリハリがあり激情的だ。メランコリック音源としてイチオシしたい素晴らしい音源である。エモ、スクリーモ、シューゲイザー辺りの要素を取り込み、メランコリックさを凝縮した様な今時のポスト・ブラック・メタルである。

ボーナスで入っている前作のデモI Balance a Daydream on the Edge of a Knifeも録音レベルが小さいながらメランコリックで激情溢れる路線である。