Ved Buens Ende
Written in Waters
1STフル(1995│2003)/From:ノルウェー/Style:ポスト
【Track】
1.I Sang for the Swans
2.You, That May Wither
3.It’s Magic
4.Den Saakaldte
5.Carrier of Wounds
6.Coiled in Wings
7.Autumn Leaves
8.Remembrance of Things Past
9.To Swarm Deserted Away
【Review】
【AuraNoir】のAggressorことCarl、【Dodheimsgard】のVicotnik、そして【Arcturus】のSkollによる前衛的ブラック・メタル。1995年にリリースされたアルバムのリマスター再発盤(2003)である。
所謂、ノルウェーのエリート集団による非常にエクスペリメントでプログレッシヴな一枚。元来、ストレートなはずのブラック・メタルとは正反対で、複雑かつ難解に絡み合うリフ、ベース、ドラムは最早ジャズの域に達している。正にポスト・ブラック・メタルの先駆け的存在であろう。
楽曲はミドルテンポを主体に憂鬱で難解なリフワーク、自己主張してうねりまくるベース、そこに乗る気だるく覇気のないヴォーカル、そして決してノレないリズムが奇妙かつ複雑に絡み合う。
特に#3辺りは割りとその感覚が分り易く些か気味が悪い。曲によっては途中でファストなブラック・メタルに切り替わったりもするが、ミドルテンポがあまりに奇妙なのでブラック・メタル・パートですら一種の清涼剤的役割を果たしている(笑)
とにかく、キャッチーさは皆無で掴み所が難しいアルバムであり、一聴するとまとまりがなく忙しない音楽だが、聴き通すと朧気だが闇がしっかりと見えてくる。
聴き手を選ぶ作品であることは間違いなく手放しでオススメとは書けないが、一風変わった音源を探しているのであれば是非ともチャレンジしてみて欲しい。難解!
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