Feature Articles –Vol.01– Emperor来日記念記事
Feature Articles 【特集記事】
–Vol.01–
Emperor来日記念【Emperor周辺を(軽く)まとめてみた】
ブラック・メタル界のカリスマ、エンペラーが来日する!と言うことで特集記事第一弾はエンペラー特集。
そもそもメンバーの犯罪歴から来日不可能かと思われていたバンドが、なんと日本国内で見れる!来日の話をまとめてくれた企画プロモーターの方々には本当に感謝したい。
今回の来日にあたって現オリジナルメンバーであるFaustは重い犯罪歴があり入国できないらしく、真にオリジナルメンバーで実現することが出来ないのが残念だが、長期間を渡りEmperorを支えた元メンバーTrymが参戦すると言う形で実現する事になった。尚、日本が誇るアヴァンギャルド・ブラック・メタル”Sigh”が前座での参戦が決定した模様。
In the Nightside Eclipse 20th Anniversary Tour
【東京公演】2014年7月17日(木)TSUTAYA O-EAST OPEN 18:00 / START 19:00
【大阪公演】2014年7月18日(金)梅田CLUB QUATTRO OPEN 18:00 / START 19:00
前座:Sigh │ Emperor
参考になるかどうかは判らないが、直近でやったセットリストは以下の通り。
2014年6月7日に行われた【スウェーデン・ロック・フェスティバル2014】で演ったセットリスト。
1.Into the Infinity of Thoughts
2.The Burning Shadows of Silence
3.Cosmic Keys to My Creations & Times
4.Beyond the Great Vast Forest
5.Towards the Pantheon
6.The Majesty of the Nightsky
7.I Am the Black Wizards
8.Inno a Satana
アンコール
9.Ancient Queen
10.Wrath of the Tyrant
11.A Fine Day to Die (Bathory cover)
ある程度の傾向と対策に十分になり得ると思うので参考にされたし。
一方、Sighのセットリストも予め公開されている。
あくまで予定だそうで、こちらは丁重にも動画でまとめてあるので予習には持ってこい。メロディアスでありながら様々な要素が乱舞するアバンギャルドな方向性、ホント素晴らしいと思う。恥ずかしながら、最新作とその前のアルバムは筆者が眠っている間の音源で未チェック。。何これメチャカッコ良いやんけ(笑)会場で売ってるのかしら?売ってるなら買わねば。。。因みに個人的に2007年のベスト・アルバムはSighの【Hangman’s Hymn: Musikalische Exequien】であった。
Emperorとは
元々は”Ihsahn”(イーサーン│イーシャン)と”Samoth”(サモス)が1988年に結成した”Thou Shalt Suffer”というデス・メタルバンドが母体とされている。当時、Samothが”Mayhem”の”Euronymous”(ユーロニモス)に感化されブラック・メタルに傾倒。Thou Shalt Sufferを脱退し、Ihsahnと共にブラック・メタルバンド”Emperor”を結成する。
初期は冷たいキーボードをブラック・メタルにフィーチャーした所謂シンフォニック・ブラック・メタルの範疇で語られるスタイルであった。徐々に楽曲は複雑化し、クオリティも上がっていく。最終的にはプログレッシヴな領域まで進化させ、ブラック・メタルの範囲には収まらない作風まで辿り着いた。古参のファンには賛否両論を呼ぶ一方、新規ファンを取り込むことに成功したといえよう。好みはともあれ、一般的には確実に音楽として進化していた。
そんなEmperorの活動最中にIhsahnは自身の妻である”Ihriel”(イーリアル)と夫婦で”Pecctum”というプログレッシブなバンドを1998年にスタートさせる。一方、Samothは”Zyklon”というアグレッシヴなデス・メタル・バンドを同じく1998年にスタートさせた。ここにきて二人の音楽的な方向性の違いが決定的に浮き彫りになる。2人の音楽的な方向性の違いは既にファンの間でも話題となっていた。
結局、2001年、【Prometheus – The Discipline of Fire & Demise 】をリリース後、解散を宣言。完成したこのアルバムは全てIhsahnにより作曲されていた。やはり、二人の音楽的な方向性の違いが原因だったようだ。Emperorは正式な作品として4枚のアルバムを残し幕を閉じる事となる。IhsahnとSamothは先にスタートさせた自身の活動に集中する事となる。
2005年-2007年、一時的にフェスティバル中心に再結成。”Wacken Open Air”や”Inferno Festival”など大規模なフェスティバルに出演。2007年には再び活動を休止する。
そして、2014年、1STかつ名盤である【In The Nightside Eclipse】の20周年記念とし、再々結成。なんと来日も決定!大規模な単独のワールドツアーやアルバム作成の類は予定にないとされている。
現メンバー【2014年6月現在】
Ihsahn(イーサーン│イーシャン):1991-2001, 2005-2007, 2014~
本名:Vegard Sverre Tveitan(ヴェガルド・スヴェレ・ツヴェイタン)
担当パート:ヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、作詞、作曲
Emperorのフロントマン。
2006年、自身のソロ、Ihsahnでも活動中。2010年と2013年に2度の来日を果たす。
Thou Shalt Sufferでは彼一人のプロジェクトとして残っており、2000年に1STフルアルバムをリリースしている。現在、このプロジェクトが動いているかは不明。
また彼の妻、Ihrielと夫婦でPeccatum(1998-2006)を結成。
更に2007年には夫婦で”Hardimgrock”という一度きりのプロジェクトを立ち上げ、【Grimen】というアルバムを一枚残している。
因みに夫婦で”Mnemosyne Productions”なるレーベルを経営している。
元”Borknagar”、元Ihsahnの”Asgeir Mickelson”が率いる”God of Atheists”なるプロジェクトにキーボードで参加する事が決まっている。
インナーサークル関係者だが、冒涜活動に興味を示さず、音楽的な教養を身に付け続け、己を高めてきた生粋の音楽人。よって犯罪歴はナシ。
Samoth(サモス):1991-2001, 2005-2007, 2014~
本名:Tomas Thormodsæter Haugen(トーマス・トルモッドゥサーテル・ハウゲン)
担当パート:ギター、作詞、作曲、初期はドラムも叩いていた。
事実上、Emperorを立ち上げた仕掛け人。
2008年にデス/スラッシュ・メタル・バンド”The Wretched End”を結成し活動中。
またTrymと共に、デス・メタル・バンド”Zyklon”(1998-2010)も結成していた。
2002年にFaustと共に”Scum”に参加。正式なメンバーとなる。
またNocturnal Art Productions(通称:N.A.P)のオーナーでもある。
インナーサークルの関係者であり、1994年Burzumの”Count”と共に教会を放火。懲役16ヶ月の実刑を受けた過去を持つ。
Faust(ファウスト):1992-1993, 2014~
本名:Bård Guldvik Eithun(ボード・グリドヴィッキ(あってる?)・エイトゥーン)
担当パート:ドラム
参加音源
・【Emperor(Ep)】
・【In the Nightside Eclipse】
ノルウェー・ブラック・メタル・シーンを題材にしたファンジン”Orcustus”(オカルタス)の発行人。
また、Euronymousが経営していたレコード店”Helvete”(ヘルヴェテ)の店員でもあった。
ファンジンを発行していたので初期ノルウェー・アンダー・グラウンド・シーンに精通していた人物でもある。相当な人数のアンダー・グラウンド・ミュージシャンと繋がりを持っていたに違いない。
当然ながらインナーサークルの関係者で1992年、同性愛者の男性を殺害、その翌日にもCount、Euronymousと共に教会放火に携わっている。殺人の件に関しては警察の見当違いで一年と一週間程、捕まらなかったが、Countが新聞のインタビューにて「人を殺したやつを知っている」と発言したことにより、先の殺人事件に紐付けられ、結局は逮捕される。懲役14年の判決を受けるが、9年4ヵ月の監禁を経て2003年に釈放。音楽活動を再開。
現在は”Aborym”、”Blood Tsunami”、”Studfaust”、”Scum”と多方面で活躍中。
元メンバー
Mortiis(モルティス)ベース:1991-1992
参加音源
・【Wrath of the Tyrant(Ep)】
・【Emperor(Ep)】
Emperorとしての活動期間は短く、自身のプロジェクトに専念するため約1年で脱退する。
脱退後に自身のソロ、”Mortiis”と”Vond”を立ち上げる。
Mortiis・初期ダークアンビエント/後期インダストリアル・ロック
Vond・ダークアンビエント
コープスペイントを通り超え、特殊メイクの次元まで旅立たれた禍々しい姿は必見。
Tchort(ツォート)ベース:1993-1994
参加音源
・【In the Nightside Eclipse】
活動期間が短く、Samothと同時期に逮捕される。釈放された後、結局戻ってこなかった。
本職は”Green Carnation”のベースプレイヤー。
後に”Carpathian Forest”にも加入している。
”Blood Red Throne”にも在籍していた。
インナーサークル関係者であり、不法侵入、暴行、墓荒しの犯罪歴あり。
Alver(アルヴァ)/ベース:1995-1998
参加音源
・【Reverence(Ep)】
・【Anthems to the Welkin at Dusk】
Emperorとしての活動期間、約3年。が、影薄い(笑)
元”Dødheimsgard”のベースプレイヤー。
現在、音楽活動休止中?消息不明。
Trym(タリム)/ドラム:1996-2001, 2005-2007
参加音源
・【Reverence(Ep)】
・【Anthems to the Welkin at Dusk】
・【IX Equilibrium 】
・【Prometheus – The Discipline of Fire & Demise 】
元”Enslaved”の凄腕ドラマー。
長期間、Emperorを支えてきた名ドラマーと言えるだろう。
時期は不明ながら”Ceremony”なるバンドに在籍していた事もある。
2003年、ヘヴィーメタルバンド”Paganize”でも活躍しているが現在、活動状況は不明。
Samothと共に”Zyklon”でも活躍していた。
元”Borknagar”、元”Ihsahn”の”Asgeir Mickelson”率いる”God of Atheists”なるプロジェクトにドラムで参加する事が決まっている。
音楽活動以外ではタトゥーアーティストでもあり、近年では映画関係にも進んでいるみたいで多才な人である。紹介している写真が、既に海外ドラマに出てきそうな俳優っぽい。流石だ(笑)
スタジオ・フル・アルバム
1ST【In The Nightside Eclipse】(1994)
1. Intro
2. Into the Infinity of Thoughts
3. The Burning Shadows of Silence
4. Cosmic Keys to My Creations & Times
5. Beyond the Great Vast Forest
6. Towards the Pantheon
7. The Majesty of the Nightsky
8. I Am the Black Wizards
9. Inno A Satana
【Review】
アルバム全体を包み込む冷気を帯びたシンセによるアレンジが秀逸。シンセが全面に出る部分は意外と控えめだがブラック・メタルとしてバランスが絶妙。 2ND以降の色気は皆無でありながら内面から滲み出る荘厳さをしっかり感じ取れるブラック・メタルの名盤。まるでオーロラが覆う寒々しい夜空の下、霧深い 森の中で密かに行われる黒魔術の如くである。何よりも驚くのはフロントマンであるIsahnはこの時17歳の少年であったという事実。10代の少年がこれを作ったとは・・・いやはや才能とは怖いものである。今回の来日はこのアルバムの20周年記念である事から予習必須!
2ND【Anthems To The Welkin At Dusk】(1997)
1. Alsvartr (The Oath)
2. Ye Entrancemperium
3. Thus Spake the Nightspirit
4. Ensorcelled by Khaos
5. The Loss and Curse of Reverence
6. The Acclamation of Bonds
7. With Strength I Burn
8. The Wanderer
【Review】
前作の路線を推し進め、芸術品にまで押し上げたといっても過言ではない完成度。冷気を帯びていた楽曲に荘厳さが加味されシンフォニック要素が増大。また、ブラック・メタルを最大限に活かしつつ上手いこと複雑化、よりプログレッシヴに仕上げている。前作の”Inno A Satana”で聴けたIhsahnのクリーンヴォイスも今作では、多すぎず、少なすぎず、非常に良い割合で増量。アルバムにおけるハイライトは、やはり#1”Alsvartr (The Oath)”~#2”Ye Entrancemperium”で畳み掛ける展開だろう。とにかく圧巻でブラック・メタルファンは悶絶必須。闇が一気に濁流の如く全身に流れ込んでくる。この流れが非常に大切なのでインストだと言って#1を飛ばさないように!(笑)因みに原曲はMayhemのEuronymousが書いた曲でもある。
最後に、Emperorが”伝統的で真っ当なブラック・メタル”をやっていたのは実はココまで。3RDからはブラック・メタルである事には変わりないが、作風、路線がガラリと変わってくる。
3RD【IX Equilibrium】(1999)
1. Curse You All Men!
2. Decrystallizing Reason
3. An Elegy of Icaros
4. The Source of Icon E
5. Sworn
6. Nonus Aequilibrium
7. The Warriors of Modern Death
8. Of Blindness & Subsequent Seers
【Review】
古参のファンにとっては問題作、同時にブラック・メタル・ファン以外の所から新規ファンを大勢引っ張ってきたであろう、大きく躍進した作品である。個人的には単純な”初期EmperorパートⅢ”にならなかった所は評価したい。まず#1”Curse You All Men!”を聴き終えた段階で古参なら”アレ?”と実感できる。力強さが妙に増しており鋭く刻むリフからアグレッシヴな面を覗かせる様になったのが大きいだろう。また、シンセによるアレンジもよりクラッシクさが増し大胆でゴージャスだ。よって総合的に受ける印象は、前作までのアンダー・グラウンド感を全く感じさせない所謂、”メタル”として一皮剥けた作品である。一方で”ブラック・メタル”としては一歩後退したといった所だろうか?
だが、”Emperor”だという部分は失われておらず、聴き込めば聴き込むほど極めてクオリティが高く、相当練られて作られている事がわかる。単純に音楽としてプロフェッショナルな作品だと思う。
4TH【Prometheus – The Discipline of Fire & Demise】(2001)
1. The Eruption
2. Depraved
3. Empty
4. The Prophet
5. The Tongue of Fire
6. In the Wordless Chamber
7. Grey
8. He Who Sought the Fire
9. Thorns on My Grave
【Review】
Ihsahnの飽くなき音楽への情熱と追求が凝縮された一作。楽曲は全てIhsahnにより作曲されている。最早、ブラック・メタルと言った狭い世界では語れない、2ND辺りからそれとなく匂わしてきた作風が遂に完全なプログレッシヴ・メタルの方向へ到達した。曲展開が複雑で、とてつもなくドラマティック、そして何よりクラシカル。シンフォニック・ブラック・メタルといった安易なカテゴライズには到底押し込めることが出来ないとても緻密で濃密なモノである。前作以上に執拗に練った構成で、Ihsahnの才能を全て出し切った最終作に相応しい作品である。この完成度はプログレッシヴさを信条とし、長年活動しているベテラン・バンドも真っ青だろう。ストレートさは皆無。唯一ストレート言えば#3の”Empty”位か。
…と言うか、初期からの振り幅が凄い(笑)これもインナーサークル時代に犯罪行為を起こさず、真面目にコツコツと音楽としての教養を身に付けたIhsahnだからこそ到達できた音楽の”極み”だ。これがブラック・メタルかどうか?といった議論は不毛で、純粋に音楽として凄いことをやっている。
ライヴ・音源
Emperial Live Ceremony(2000)
1.Curse You All Men!
2.Thus Spake the Nightspirit
3.I Am the Black Wizards
4.An Elegy of Icaros
5.With Strength I Burn
6.Sworn
7.Night of the Graveless Souls
8.Inno A Satana
9.Ye Entrancemperium
【Review】
1999年5月のロンドンでのLive音源。凄まじいLive盤、とにかく音が良い。1ST、2NDより断然、音がクリアだという…(笑)選曲も比較的、新旧をバランス良く織り交ぜている。また、各プレイヤーの力量がとんでもなく高い事が確認できる。出来れば映像で観て欲しい作品だ。同名のタイトルでVHSとDVDも出ている。(筆者はVHSの方を持っているが、現在激しく後悔している/笑)スタジオ作品とはまた違った気迫を感じるし、リマスターされているとは言え、何よりブラック・メタル・バンドがココまでの音でLiveで再現する事自体、規格外だし衝撃的だろう。実のところ、筆者はLive盤はあまり好きでは無いのだが、流石にココまでやられると、ぐうの音も出ない。気になると言えば、Live盤だがトラックごとにフェイドアウトしていく構造は如何なものかと思うが。
Live Inferno(2009)
Disk:1 Live Inferno
1.Infinity Burning
2.Cosmic Keys to My Creations and Times
3.Thus Spake the Nightspirit
4.An Elegy of Icaros
5.With Strength I Burn
6.Curse You All Men!
7.Wrath of the Tyrant
8.Towards the Pantheon
9.The Majesty of the Nightsky
10.The Loss and Curse of Reverence
11.In the Wordless Chamber
12.Inno a Satana
13.I Am the Black Wizards
14.Ye Entrancemperium
15.Opus a Satana
Disc:2 Wacken Open Air 2006
1.Infinity Burning
2.Cosmic Keys to My Creations and Times
3.Thus Spake the Nightspirit
4.An Elegy of Icaros
5.Curse You All Men!
6.With Strength I Burn
7.Towards the Pantheon
8.The Majesty of the Nightsky
9.The Loss and Curse of Reverence
10.In the Wordless Chamber
11.I Am the Black Wizards
12.Inno a Satana
未所持。Live InfernoとWacken Open Air 2006のLive音源。映像としてWacken Open Air 2006のDVDもあるみたいだ。
Thus Spake the Nightspirit / Inno a Satana(2009)
1.Thus Spake the Nightspirit
2.Inno a Satana
未所持。タイトル通り2曲収録されている。
EP
Wrath Of The Tyrant(1992)
1.Introduction
2.Ancient Queen
3.My Empire’s Doom
4.Forgotten Centuries
5.Night of the Graveless Souls
6.Moon over Kara-Shehr
7.Witches Sabbath
8.Lord of the Storms
9.Wrath of the Tyrant
【Review】
※1998年にリマスターされたEmperor/Wrath of the Tyrantのカップリングを元にレビューデビューデモ音源である。ここではSamothがドラムを担当し叩いている貴重な音源である。恐らく全ての面において極悪度で言えばこのデモが一番強烈であろうか。後に聴かれる冷気や荘厳さは感じられず、邪悪さに的が絞られている。シンセによるアレンジが皆無でIhsahnのヴォーカルスタイルもエコーが掛かりまくった風呂場で喚いている様なスタイルだ。#8”Lord of the Storms”とかヤバ過ぎる(笑)演奏面では所々でオールド・スクールな部分もあったりと、非常に興味深い。やはりCeltic Frost辺りの影響が強いと感じさせる。音はボコボコだが、邪悪さと言った面ではコレが一番。オブラートに包んでない剥き出しの邪悪さだ。ファンなら抑えておく必要がある逸品。
Emperor(1993)
1.I Am the Black Wizards
2.Wrath of the Tyrant
3.Night of the Graveless Souls
4.Cosmic Keys to My Creations and Times
【Review】
※1998年にリマスターされたEmperor/Wrath of the Tyrantのカップリングを元にレビュー1STの”I Am the Black Wizards”と”Cosmic Keys to My Creations and Times”の原曲言うべき音源が入っている。1STに入っているモノと比べると明らかに荒削りだが、1STでは聴けないシンセのフレーズが入ってたりする。この時点で既にポテンシャルの高さを掲示していた。シンセを楽曲に大掛かりにフィーチャーしたのもこのEPからだ。
As the Shadows Rise(1994)
1.The Ancient Queen
2.Lord of the Storms
3.Witches Sabbath
未所持。デモの”Wrath of the Tyrant”に収録されていた音源のリ・レコーディングヴァージョンが入っているらしい。尚、ベスト盤にも収録されている。
Reverence(1996)
1.The Loss and Curse of Reverence
2.In Longing Spirit
3.Opus a Satana
【Review】
2NDリリースに先駆けてリリースされたEP。アルバム未収録の#2”In Longing Spirit”と#3”Opus a Satana”が聴ける作品。”In Longing Spirit”はスローパート~ミドルパート主体の邪悪さ控えめの楽曲でドラマティックだがEmperorとして考えるなら、意外とあっさり目。因みに1992年に作曲された未収録音源の再録ヴァージョン。”Opus a Satana”は、1ST収録の”Inno A Satana”のIhsahnによるクラッシック・アレンジ。面影はほぼないから別曲の様だ(笑)まるでファンタジー映画の様な荘厳かつ勇壮なインストゥールメンタル。たった3曲しか入っていないのでマニア/コレクター向け位置付けの作品かと思う。
その他、Split
Emperor / Hordanes Land(1993)
【EmperorとEnslaved】
1.Emperor I Am the Black Wizards
2.Emperor Wrath of the Tyrant
3.Emperor Night of the Graveless Souls
4.Emperor Cosmic Keys to My Creations and Times
5.Enslaved Slaget i skogen bortenfor (Epilog / Slaget)
6.Enslaved Allfáðr Oðinn
7.Enslaved Balfár (Andi Fara / Prologr)
ヴァイキングメタルEnslavedの音源”Hordanes Land”と”Emperor”(1993)のカップリング。引っ越しした時に我が家にて絶賛迷子中(笑)
Thorns vs. Emperor(1999)
【ThornsとEmperor】
1.Emperor Exördium
2.Thorns Ærie Descent
3.Emperor I Am
4.Emperor Ærie Descent (Thorns cover)
5.Emperor Thus March the Nightspirit
6.Thorns Melas Khole
7.Thorns The Discipline of Earth
8.Thorns Cosmic Keys (Emperor cover)
Snorreが主導するインダストリアル・ブラック・メタルThornsとのスプリット。引っ越しした時に我が家にて絶賛迷子中(笑)
Scattered Ashes: A Decade of Emperial Wrath(2003)
Disk:1
1.Curse You All Men!
2.The Tongue of Fire
3.The Majesty of the Nightsky
4.Cosmic Keys to My Creations and Times
5.Wrath of the Tyrant
6.The Loss and Curse of Reverence
7.An Elegy of Icaros
8.I Am the Black Wizards
9.Thus Spake the Nightspirit (Live)
10.Ye Entrancemperium
11.In the Wordless Chamber
12.With Strength I Burn
13.Inno A Satana
Disc:2
1.A Fine Day to Die (Bathory cover)
2.Ærie Descent (Thorns cover)
3.Cromlech (Darkthrone cover)
4.Gypsy (Mercyful Fate cover)
5.Funeral Fog (Mayhem cover)
6.I Am
7.Sworn (Ulver Remix)
8.Lord of the Storms
9.My Empire’s Doom
10.Moon over Kara-Shehr (Rehearsal)
11.The Ancient Queen
12.Witches Sabbath
13.In Longing Spirit
14.Opus a Satana
未所持。曲目みてたらDiskⅡにどうやら美味しい音源が詰まっている。
最後に
以上、駆け足かつ簡単ではあるがEmperorについて軽くまとめてみた。未所持が多く、紹介しきれてない部分が多々あり、本当に申し訳ないが、まぁ、ほぼ網羅できたかと思う。ともかく、今回のLiveはSighも参戦と言うことで贅沢かつ内容も濃く、楽しめるLiveであると言うことは間違いないだろう。尚、大阪公演でのLiveレポもやろうかと考えてはいるが、Liveを純粋に楽しみたいので写真など撮ってる暇は無いと思う。(そもそも、Bigバンドなので、持ち込めるかどうかも疑問だ)気が向いたらレポする事にしよう。まぁ、腰もガタがキテる四十路らしく、観やすい所でジックリと鑑賞するつもりである。
後、押し付けになるかも知れないが、Liveを楽しむにあたって、コレだけは注意しよう。
モッシュするな!ダイヴするな!ブラック・メタルでコノ行為はあり得ない!
ハードコアやパンクのショーじゃ無い。特に血気盛んな若者は注意されたし。恥ずかしいので止めて頂きたい。
ともあれ、恐らくはHMシーンに置いても歴史的なLiveになると思うので楽しもうではないか!
と、クサイ言葉で締めくくるのであった。
※Yotubeとか動画転載に問題があれば連絡下さい。
Type:Evil