Grafvitnir

NâHásh

1STフル(2012)/From:スウェーデン/Style:メロディック

Grafvitnir_1st

【Track】
1.Summoning of the Serpent
2.Shadowed Portal to the Left Light
3.Vilddjurets Återkomst
4.Luciferian Flame
5.Beyond the Black Veil of Da’at
6.Vastness of Death
7.Sphere of the Acausal

【Review】
NiantielによるAnti-Cosmic系ブラック・メタル。

自主制作による1STフル(CD-R)作りは案外丁重でしっかりとしている。因みにアナログ盤はDrapskunst Recordsから限定300枚でリリースされている模様。尚、レビューが前後して申し訳ないが、個人的に2NDから彼の音源を聴いたのであしからず。また、2NDもそうであったように、あたかもバンドで演っている様な厚みがあり、おおよそ独りで演っているとは思えない高性能っぷりは既に1STから発揮させている。※Archivesによると実は3人組だった模様(失礼致しました)。各自どのパートを演っているかは不明だし、基本スタンスは”あくまでシークレットの方向性でお願いします”ってな感じなのだろう。

音源の方は洪水の様なギターノイズの中、明確に荒涼メロディを紡ぎだすお国柄が色濃く出たメロディック・ブラックの王道。所謂、初期【Naglfar】を連想させずにはいられないストレートなフォロワーである。2NDでは【Dissection】+【Naglfar】といった趣の作品であったが、今作はどちらかと言えば【Dissection】っぽさが抜けて、初期【Naglfar】に割と近い路線。

個性が無い分、非常に手堅く安定感は抜群。初期の【Naglfar】好きには掛け値なしに楽しめる内容ではなかろうか?#5の曲の入り方なんかは【Naglfar】にしか聴こえない(笑)世界観を壊さない程度にギターソロなんかも限定的に入っていたり、聴かせどころにもソツがない印象だ。

演奏力は十分過ぎる位に伴っているので今後、大いに期待出来る逸材であることは間違いない。Great!

Semen Serpentis

2NDフル(2014)/From:スウェーデン/Style:メロディック

Grafvitnir_2nd

【Track】
1.Where Time Has Ceased to Be
2.Descendants of the Serpent
3.Av Ormens Blod
4.Sword of the Damned
5.Poisonous Streams of Hraunn
6.Seed of Apep
7.Vilddjurets Återkomst

【Review】
NiantielによるAnti-Cosmic系ブラック・メタル。Carnal Recordsからのリリース。

音源の方は荘厳さが前提にありながら荒涼としたリフを主体にメロディックに仕上げる王道スウェディッシュ・ブラックといった作風でその手のファンは結構唸りそうな出来栄えかと思う。所謂、シンセに頼らないギターでメロディを奏でるある意味ストレートなスタイルであり、初期【Naglfar】辺りを彷彿とさせる感触と言える。言い換えれば、モロに【Dissection】の影響下にあるメロディック・ブラック・メタルを展開している。

メロディックでありながら決して泣きのメロウ・サウンドといった儚げな要素は全く感じられず、終末的退廃感が前提にある音作りにグッとキタ次第。疾走感もあるし、緩急だってある高性能っぷり。尚、ヴォーカルに関してはやや高めのガナり声が主体。

アルバム中、【Dissection】が演りそうなアコギインストがシレっと入ってたり、そのリスペクトっぷりがしっかりと伝わり、思わずニヤリとしてしまった次第。

よって【Dissection】や【Naglfar】辺りのスウェディッシュ・ブラック好きなら間違いなく良作だろう。Great!

 

Necrosophia

3RDフル(2015)/From:スウェーデン/Style:メロディック

Grafvitnir_3rd

【Track】
1.Kenaz
2.Awakening of the Dragon
3.Vessels of Serpent Fire
4.Varulvsnatt
5.Fires of Golachab
6.Elddop
7.Into the Vast Forever

【Review】
NiantielのAnti-Cosmic系ブラック・メタル、個人的には待望だった新作。今回はDaemon Worship Productionsからのリリース。

今作もまた【Dissection】+【Naglfar】という必殺の方程式を崩さず、激しくも黒々とした堅実な路線は健在。しかも順当に進化しており、いよいよ極まってきたと言えるだろう。おおよそ前作の上位互換として楽しめる様な内容ではあるが、より伝わってくるモノが明確になってきたのが大きい。引き合いに出した音源のメロデス的要素を極力排除、どす黒い部分だけを抽出した正に頭からケツまで真っ当なブラック・メタル・チューンが炸裂する。メロディも迫りくる魔を感じさせるモノが中心で甘えた部分はまるで無い極めてビターな仕上がり。

これはもうスウェディッシュ・ブラック・メタルファンに対して手放しで絶賛できるレベルに到達したのではないだろうか。完成度を順当に高めているので独自性がどうとかマンネリしそうな路線だとかそんな野暮な事は言ってられない。最高なモノは最高なのである(笑)それ程このアルバムの楽曲群に確固たる説得力が感じられる。

同じフォロワーでも【Thulcandra】辺りは正直メロデス過ぎるとお嘆きのツワモノは是非一度お試しあれ。きっと後悔しないはず。Great!