Fuck Me Jesus

Demo(1991/1995)/From:スウェーデン/Style:デス│ブラック

marduk_ep1

【Track】
1.Intro: Fuck Me Jesus
2.Departure from the Mortals
3.The Black…
4.Within the Abyss
5.Outro: Shut up and Suffer

【Review】
Morgan(この当時はEvilと名乗っている)率いる老舗ブラック・メタルの記念すべき1STデモ音源。1991年にリリースされたモノをOsmose Productionsが1995年にCD化したモノがコレ。この当時の主だったメンバーは元【Edge Of Sanity】のDreadがヴォーカル、そして【Dimension Zero】のAf Gravfがドラムを叩いている。

スウェーデン屈指の老舗バンド【Marduk】のスタートはスウェディッシュ・デス・メタル(メロデスちゃうよ)を下敷きにした様な、とても渋い作品である。陰湿で猟奇的とも言えそうな”おどろおどろしい”印象のギター・リフやドラムの2ビート疾走などスウェディッシュ・アングラ音源の特徴がギッシリ詰まっている。しかしながら確固とした演奏技術を持っており、スロー・パートからファスト・パートまでしっかりと緩急が付いた”おどろおどろしい”展開が冒涜的な印象を焼き付ける。それは初っ端から顕著であり、イントロの映画「エクソシスト」からの引用から既に冒涜度は全開である(ジャケも映画「エクソシスト」のとあるシーンのパロディっぽいですな。)当然、中期の暴君の如く炸裂する様な勢いとキレはまだ無いにせよ、ドロドロとした一面においては今作が一番表現されておりデモとは言え、全く侮ることは出来ない。

個人的にこの後に紹介する1STより好み。初期の傑作だ。

 

Dark Endress

1STフル(1992)/From:スウェーデン/Style:デス│ブラック

marduk_1st

【Track】
1.Still Fucking Dead (Here’s No Peace)
2.The Sun Turns Black as Night
3.Within the Abyss
4.The Funeral Seemed to Be Endless
5.Departure from the Mortals
6.The Black…
7.Dark Endless
8.Holy Inquisition

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。

前作の路線を推し進め、リフの端々にスウェディッシュ・デス・メタルを感じさせるデス/ブラック路線。この頃はシンセによる味付けが曲によってはあったりして実に興味深い。(凄く限定的だが)スタスタと2ビートで疾走、時にブラストし、一転してスロー・ダウンしたり、しっかりと緩急が付いたリズム隊、スウェディッシュ・デス・メタル的な湿り気のあるダークなリフの積み重ねによって構成された楽曲群が中心。ブラック・メタル的な荒涼感であるとか寒々しさだったりでは無く、仄かにデス・メタル的な猟奇性を感じさせる。一言で言えばネクロな路線と言えるだろうし、ブラック・メタルが本来持っている邪悪さのベクトルが明らかに異なる方向に向いているイメージである。前作のデモ音源の延長線上にありながら、プロダクションと演奏力と言ったクオリティ面でのパワーアップが施されており、進化としては実に順当な作品となっている。当然、前作同様に楽しめるのは勿論の事、最近の【Marduk】から聴き始めた人にとっては実に新鮮に映ると思う。渋い!これも初期の傑作。

リリース元であるNo Fashion Recordsの旧オーナーによると、爆発的に売れたらしく、No Fashion Recordsを軌道に乗せた恵みのCDだったらしい。(後に彼らはOsmoseに移籍するが…/笑)

 

Those Of The Unlight

2NDフル(1993)/From:スウェーデン/Style:メロディック

marduk_2nd

【Track】
1.Darkness Breeds Immortality
2.Those of the Unlight
3.Wolves
4.On Darkened Wings
5.Burn My Coffin
6.A Sculpture of the Night
7.Echoes from the Past
8.Stone Stands Its Silent Vigil

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。メンバーに大きな動きがあり、ヴォーカルを務めていたDreadは脱退し、ドラマーであったAf Gravfが代わりにヴォーカルをとっている。そして今回はベースが交代しており暫くこのバンドに籍を置く重要なメンバー【Allegiance】のB.Warが加入。B.Warが加入にする事によってベースラインが強化され、表立って聴こえるようになった。#1のニギニギと鳴っているベースが印象的(笑)

音源の方は今後の路線が少しづつだが確立されつつある。スウェディッシュ・デス・メタルっぽさは徐々に抜けつつあり、メロディを押したメロデスっぽい流れを聴かせる様になった。以前よりか随分とキレのある演奏を聴かせ、ネクロな路線から荒涼感が存分に感じられる北欧らしい楽曲の流れを構成。より我々が思い描くブラック・メタル像に一歩近づいたのでは無いだろうか?また、Af Gravfのヴォーカルも冴えておりテンションが高い絶叫を聴かせてくれる。以前の音がダークすぎた事もあり、今作では些かノリが明るく(?)聴こえ、暴虐的というよりかはメロデスっぽく聴こえる側面があり、彼らの音源屈指のメロディックさを誇るのがコレである。なんと、ギターソロ入り(笑)

この流れをある程度踏まえつつ3RDへとリンクしていく。

 

Opus Nocturne

3RD(1994)/From:スウェーデン/Style:メロディック

marduk_3rd

【Track】
1.Intro / The Appearance of Spirits of Darkness
2.Sulphur Souls
3.From Subterranean Throne Profound
4.Autumnal Reaper
5.Materialized in Stone
6.Untrodden Paths (Wolves Part II)
7.Opus Nocturne
8.Deme Quaden Thyrane
9.The Sun Has Failed

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。Af Gravfがヴォーカルに専任、そしてドラマーに重要メンバーである元【Triumphator】【Allegiance】のFredrik Anderssonが加入。ゲストに【Abruptum】【8Th Sin】のItが#7にてクリーン・ヴォーカルで参加、更には元【Edge Of Sanity】のDan Swanöがエンジニアをやっている。….何気に凄い事になってそうなアルバムである(笑)

音源の方は荒涼感全開の荒れ狂うメロディックなファスト・ブラック・メタルに変貌を遂げている。特に新たに加入したFredrikのドラミングが活きておりキレが増し、ブラストの速度が飛躍的に向上、より苛烈なサウンドを構築している。また楽曲における緩急も従来通りであるが、前作のメロデスっぽさから完全に脱却、見事なメロディック・ブラック・メタルへとシフトすることに成功した作品である。激しくも、彼らの中でも屈指のメロウさを誇る音源で非常に馴染みやすく聴きやすい。ただ音のミックスに若干の難があり、世間では少々軽く聴こえるのが問題視されている様である。筆者は気にならなかったが…。

ともあれ、より焦点が絞れた感じで邪悪さがしっかりと伴ってきた印象である。傑作!

 

Heaven Shall Burn… When We Are Gathered

4TH(1996)/From:スウェーデン/Style:ファスト

marduk_4th

【Track】
1.Summon the Darkness
2.Beyond the Grace of God
3.Infernal Eternal
4.Glorification of the Black God
5.Darkness It Shall Be
6.The Black Tormentor of Satan
7.Dracul Va Domni Din Nou In Transilvania
8.Legion

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。Af Gravfが脱退、代わりに重要メンバーであるLegionが加入するに至る。エンジニアは【Hypocrisy】の名将Peter Tägtgren。メンバーが交代劇が落ち着き、ここで一旦メンバーが固まる事となる。

楽曲の方は前作までのメロウさをかなぐり捨て、邪悪一貫で突進するブルータルな作品へ順当かつ無理なく移行した様に思う。一般的にリスナーが抱く【Marduk】像がココに来て完成されたのではなかろうか?彼らの特徴でもある暴虐度と荒涼感、そして荘厳さがミックスされたカオスなリフ、苛烈極まりないスピードとパワーを持って制圧するドラミング、邪悪に吐き捨て捲し上げるヴォーカルなど、一連のスタイルが確立されたと言えよう。まるで水を得た魚の様に、待った無しの素晴らしい仕事っぷりである。それらが顕著に現れているのが#4-#6の流れだろう。#4のイントロの下りでは、リムスキーの「禿山の一夜」を引用し(クラッシックからのブラック・メタルカヴァーといっても過言ではない)荘厳かつ邪悪さがゾクゾクする。続く#5ではLegionの言葉数多く邪悪をしゃがれた声で吐き続ける様が強烈さを加速させ、#6の荒涼とした疾走もまたブラック・メタルらしく、個人的なツボを刺激するタマラナイ曲だったりする。特にこの流れにはヤられた次第。

何か吹っ切れた様な衝動性、そして荘厳さがいい塩梅でミックスされ、前作を上回る傑作であり【Marduk】の名盤としてこのアルバムを挙げる人が多いのも当然だと思うし、実際、間違いなく名盤だ。大推薦。

 

Glorification

EP(1996)/From:スウェーデン/Style:ブラック・メタル

marduk_ep2

【Track】
1.Glorification of the Black God (Remix)
2.Total Desaster (Destruction cover)
3.Sex with Satan (Piledriver cover)
4.Sodomize the Dead (Piledriver cover)
5.The Return of Darkness and Evil (Bathory cover)

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。

カヴァー曲が中心のEP。このバンドも例に漏れずスラッシュ・メタルをルーツにし、リスペクトしているみたいだ。4THに入っていた曲のリミックス・ヴァージョンと(それ程何かが変わっているといった印象が無いのだが…)【Destruction】【Piledriver】【Bathory】のカヴァーがそれぞれ収録。やはり聴き所はカヴァーであろうか。それぞれのカヴァーに共通して言える事は、何れも80年台のクラッシックな音源であると言う事である。各メンバーの青春を駆け抜け、影響を受けた楽曲なんだろうと想像ができる。勉強不足ながら2曲もカヴァーしている【Piledriver】に関しては全く聴いた事が無い、なんでも80年台のカルトなスラッシュ/スピード・メタルだったらしい。

うん、見事にプロレスの大技しか思い浮かばない(笑)ファン及びコレクター向けの作品。

 

Live in Germania

Liveアルバム(1997)/From:スウェーデン/Style:ブラック・メタル

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【Review】
1.Beyond the Grace of God
2.Sulphur Souls
3.The Black
4.Darkness It Shall Be
5.Materialized in Stone
6.Infernal Eternal
7.On Darkened Wings
8.Wolves
9.Untrodden Paths (Wolves Part II)
10.Dracul Va Domni Din Nou In Transilvania
11.Legion

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。ドイツで行われた”Heaven Shall Burn…tour”の様子が収められているLiveアルバムである。

確かな演奏技術に裏打ちされた激烈ライブ音源。各プレイヤーの演奏スキルが凄まじく、名実と共にスウェーデンを代表するライヴ・バンドであろう事がこのLive音源で証明された。音質もスタジオ作品とあまり遜色がなく、観客を煽るLegionのMCが冴え渡る。「Let’s Jesus Fuck You!」と冒涜的に煽るMCから雪崩れ込む#3のThe Blackが素晴らしい(笑)2014年現在、彼らは二度来日(因みに筆者は1999年と2013年を二度とも観に行った)しているので彼らを一度でも観た人なら激烈具合を脳内で振り返り楽しむのがオツな聴き方である(笑)

苛烈で破天荒だが緻密さを忘れない完璧に近いLive音源である。Great!

 

Here’s No Peace

EP(1997/1998)/From:スウェーデン/Style:デス│ブラック

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【Track】
1.Here’s No Peace
2.Still Fucking Dead
3.Within the Abyss
4.In Conspiracy with Satan(Bathory Cover)
5.Woman of Dark Desires(Bathory Cover)

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。1991年にレコーディングされた蔵出し音源。当然、初期のメンツで作成されている。Shadow Recordsから1997年リリースされ、再び1998年にセカンド・プレスされたモノがこれ。オリジナルより【Bathory】のカヴァーが2曲多く収録されている。

#2と#3に関しては以前からリリースされていたアルバムに収録されており、被っているが全くのヴァージョン違いで別の側面を味わえる。#2などは、限定的だがシンセを大胆に挿入したりするのがとても興味深く、オリジナルと聴き比べると中々に面白い。色々と試行錯誤していたのだろう。また、オリジナルよりか数倍つんのめる様な勢いが感じられて、非常にカッコ良い。

マニア及びコレクター向け作品。

 

Nightwing

5TH(1998)/From:スウェーデン/Style:ブルータル

marduk_5th

【Track】
1.Preludium
2.Bloodtide (XXX)
3.Of Hells Fire
4.Slay the Nazarene
5.Nightwing
6.Dreams of Blood and Iron
7.Dracole Wayda
8.Kaziklu Bey (The Lord Impaler)
9.Deme Quaden Thyrane
10.Anno Domini 1476

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。

暴虐度を全面に押し出し始め、一連の【Marduk】サウンドが炸裂。今作品ではチャプターが分かれているのでコンセプト・アルバムといった位置付けである。#1-#5までがチャプター1:”Dictionnaire Infernal”(地獄の経典)そして#6-#10がチャプター2:”The Warlord of Wallachia”(ワラキアの将軍)すなわちヴラド・ツェペシュ(ドラキュラの元になった人ですな)をテーマに掲げている。チャプター1では土埃を上げながら疾走と言うよりかは全てをなぎ倒していく様な豪快さがありこれぞ【Marduk】!と言うべき痛快な作風である。続くチャプター2では雰囲気重視のミドル・チューンが中心、ドッシリと腰を据えつつも暗雲立ち込めるダークで重苦しい楽曲を展開。大雑把に言えばコンセプトに合わせて前編に突進、後編にドラマ性といった構成をしている。当然、どちらもクオリティが高い。どうやら、リスナーによって二分されており、賛否があるみたいだ。個人的には後半のドラマ性の方が実は好きだったりする。

ミドル・チューンの【Marduk】もまた良し!と言うことでファンなら押さえて置いて問題なしの逸品。

 

Panzer Division Marduk

6TH(1999)/From:スウェーデン/Style:ファスト│ブルータル

marduk_6th

【Track】
1.Panzer Division Marduk
2.Baptism by Fire
3.Christraping Black Metal
4.Scorched Earth
5.Beast of Prey
6.Blooddawn
7.502
8.Fistfucking God’s Planet

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。

当時マニアの間で話題となった【Marduk】のサウンドの代名詞とも言える作品。バンド名を言わずとも「戦車ジャケ」と言えば即答でコレが返ってくる位の認識度がある作品。真正面からドーーーンとダイナミックな構図のジャケがミリタリー好きの方なら、少年のように目を輝かせトキメクはず(笑)彼らのアルバムの中でもブッチギリでスピードに拘った豪速サウンドで語り尽くされた感があるが、ホント、全くその通りである。あっという間に駆け抜ける痛快な傑作だ。向かう所敵なしとでも言わんばかりの暴君っぷりがリフから溢れだし全編を覆い尽くす。そして、休む事をまるで知らない常に走っているドラム、リズミカルにヘイトを吐き捨て、聴き手を煽り倒すヴォーカルが一連の【Marduk】サウンドの臨界点へと誘ってくれる。正にネクストステージに行ってしまった感がある。勢いと凄みがありすぎて一本調子と言った次元を超越しているように思う。正にブラック・メタルで言うところの体育会系の肉体派であり、内に篭もる邪気の類ではなく、外に向けられたアグレッションが迸る。随所に戦争サンプリングを盛り込みつつ、攻撃的な印象を刷り込んでいる上にこのサウンドである。そのインパクトたるや筆舌に尽くし難し。

個人的に#2辺りはテンションを上げる為に良く聴いた名曲(笑)問答無用の名盤。大推薦!

 

Infernal Eternal

Liveアルバム(2000)/From:スウェーデン/Style:ブルータル

marduk_live2

【Track】
Disc 1
1.Panzer Division Marduk
2.Burn My Coffin
3.Baptism by Fire
4.The Sun Turns Black as Night
5.Of Hells Fire
6.502
7.Materialized in Stone
8.Beast of Prey
9.Those of the Unlight
10.Sulphur Souls
11.Dreams of Blood and Iron
12.Fistfucking God’s Planet
Disc 2
1.On Darkened Wings
2.Into the Crypts of Rays (Celtic Frost cover)
3.Still Fucking Dead
4.Slay the Nazarene
5.Departure from the Mortals
6.Legion

【Review】
フランスで行われた”World Panzer Battle tour”の様子が収められている2枚組ライヴ・アルバムである。とんでも無く演奏力が高く、実力が伴っているバンドである事は疑う余地もない。”Live in Germania”と比べると質、演奏力が向上している事がハッキリと分かる。何と言うか演奏にキレがある。コレまたスタジオフルレンスと大差が無いくらい音が整理されており、ベスト音源集として、十分役割を果たしていると思う。手っ取り早く初期~中期の【Marduk】の概要をサクッと知るのにも優秀な作品であり、ぶっちゃけ手始めにコレから…という選択肢も全然アリかと思う。

 

Obedience

EP(2000)/From:スウェーデン/Style:ブルータル

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【Track】
1.Obedience
2.Funeral Bitch
3.Into the Crypts of Rays (Celtic Frost cover)

【Review】
完全に自己で完成に至ったSMジャケ!三角木馬に、ティクゥヴィ(無意味な自主規制/笑)が、ちょっとだけ、M属性のある筆者にとっては実に気持ちよさそうに見える(笑)

7THに向けて先行リリースされたEPといった位置付けの作品である。#1ではPanzer Division Marduk直系の豪快ファスト路線を展開し、#2はヘヴィなミドル・チューン(次回作に収録)、続く#3は【Celtic Frost】のカヴァーである。所謂、速さと重さを伴った音であり、結果論から言うと次回作に繋がる布石であったワケだ。まぁ、7THまで我慢できなかった人へ向けられた音源であって、特に必須の神盤と言うワケではない。

そう、筆者がこれを購入していると言う事は我慢汁が溢れてた…と言う事である(笑)

 

La Grande Danse Macabre

7TH(2001)/From:スウェーデン/ブラック・メタル

marduk_7th

【Track】
1.Ars Moriendi
2.Azrael
3.Pompa Funebris 1660
4.Obedience unto Death
5.Bonds of Unholy Matrimony
6.La Grande Danse Macabre
7.Death Sex Ejaculation
8.Funeral Bitch
9.Summers End
10.Jesus Christ… Sodomized

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。今作がFredrik最後の仕事となっており、このアルバムをリリースを最後に脱退している。アルバムタイトルがフランス語になっており、「死の舞踏」といった様な意味だそうだ。ブラック・メタルらしく黒死病(ペスト)に代表される疫病や死がテーマになっており、屈指の暗さとヘヴィさを誇るアルバムである。

前作の向こう見ずな勢いで押すスタイルは勿論、パンチの効いた重さを伴った展開が加わりより楽曲に深みが増した音源となっている。ジワジワ這い寄る…それこそ疫病の様に蝕んでいくヘヴィなリフが今作の大きな特徴である。アルバム全体を包み込む重苦しくも陰湿な世界観は圧巻。相変わらず質の高いアルバムとなっている。ヘヴィになった事によって細かく動くB.Warのベースがこれまで以上に冴え渡っており、ベストなパフォーマンスを聴かせてくれるのも聴き所の一つである。速いだけが脳じゃない!って事を証明する様なアルバムであり、衝動性が無くなった反面、最近の【Behemoth】の様な堂々とした邪気を纏った怪作である。

どのアルバムもオススメだが、ヘヴィさは今作が一番である。ホント、毎回スベらない。

 

Blackcrowned

Comp(2002)/From:スウェーデン/Style:ブラック・メタル

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【Track】
Disc 1
1.The Sun Turns Black as Night
2.The Funeral Seemed to Be Endless
3.Darkness Breeds Immortality
4.A Sculpture of the Night
5.Untrodden Paths (Wolves Part 2)
6.The Sun Has Failed
7.Deathride
8.Earth AD (Misfits cover)
9.Beyond the Grace of God
10.Glorification
11.Black Tormentor / Shadow of Our Infernal King
12.Infernal Eternal / Towards the Land of the Damned
Disc 2
1.Bloodletting
2.Todeskessel Kurland
3.Paint It Black (Rolling Stones cover)
4.Macabre (Samhain cover)
5.Baptism by Fire
6.Funeral Bitch
7.Dracole Wayda
8.Sulphur Souls
9.Materialized in Stone
10.Opus Nocturne
11.Autumnal Reaper
12.Samhain (Samhain cover)
13.Hellchild (Venom cover)
※VHSのレビューは割愛。

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内容物一欄

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。豪華BOX仕様、限定10,000枚(多すぎやろ/笑)La Grande Danse Macabreのステッカーに、メインであるCDが2枚、そしてVHS(笑)が入っているクソデカイBoxセットである。リレコーディング曲を始め、カヴァー曲(主にパンクバンドが目立つ)やリハーサル音源やLive音源など様々な未収録曲が入っている。正にファン向けの作品であり、限定枚数の多さからも人気の程が伺える。

Disk-1
marduk_blackcrowned_1

1ST-3RDにおける初期作品の楽曲を2001年のメンバーで焼き直しているのが最大の聴きどころである。(#1-#6)面白い事に初期と比べるとスウェディッシュ・デス・メタルっぽく感じられず、しっかり最近の色に染まっているのが凄い。当然と言えば当然だが彼らの個性が確立された結果がしかと感じられる。#7はPanzer Division Marduk収録曲のリフで構成された短いメドレー曲。#8はハードコア/パンク・バンド【Misfits】のカヴァー。これもやはりルーツの一つなのだろうか?#9-#12は4-trackレコーダーを使ってのローテクなリハーサル音源が続く。これまたローテクならではの劣悪な音を楽しめ、これもまた味があり良し!と言うか普通にRawな感じがカッコ良い。

Disk-2
marduk_blackcrowned2

次回作に収録されることになる#1や#2のアルバム未収録の曲(後にPanzer Division Mardukの再発盤ボーナストラックに収録される)が入ってたり、中々に美味しいCDである。カヴァー曲も4曲入っており、【Rolling Stones】【Samhain】【Venom】とかなり幅広い。後はちっちゃい音のLive音源であったり、リハーサル音源やらごちょごちょと入っており、音質もマチマチ。音源集の醍醐味が味わえる。正にファンのみに向けられたCDである。作品云々よりかは資料的な意味合いが強いのがこのDisk-2である。

 

Hearse

シングル(2003)/From:スウェーデン/Style:ファスト│ブルータル

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【Track】
1.Hearse
2.Phantasm (Possessed cover)

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。8THに先駆けてリリースされたシングル。Fredrikから新たに【The Legion】のEmil Dragutinovicが加わった。彼もFredrikに全く引けを取らない凄腕ドラマーである。鋭くもキレのあるドラミングは定評があり、既に【The Legion】で証明されている。

さて、今作は#1のHearseを聴く限りEmilの特性が活きる様な楽曲であり、前作のヘヴィさから、ファストな路線に戻ってきた様な感じである。展開を程良く絡ませた非常にソリッドな質感がありフックも効いたカッコ良い曲を放り込んできている。否が応でも次回作に期待を持たしてくれる内容であった。実際、次回作でようやく、国内盤が発売される事になる。(おせーよッ/笑)また、#2の【Possessed】のカヴァーは聴き手をエグる様な鋭く刻むリフが異様に気持ちが良いキレッキレなカヴァーを披露。とてもカッコ良い。

2曲しかないシングルなのでファン及びコレクター向けの作品。

 

World Funeral

8TH(2003)/From:スウェーデン/Style:ファスト│ブルータル

marduk_8th

【Track】
1.With Satan and Victorious Weapons
2.Bleached Bones
3.Cloven Hoof
4.World Funeral
5.To the Death’s Head True
6.Castrum Doloris
7.Hearse
8.Night of the Long Knives
9.Bloodletting
10.Blessed Unholy
11.Blackcrowned

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。8THにてようやく祝!国内盤である。遅すぎるデビューである。尚、国内盤は二曲のボーナス・トラックが収録されている。(祝!と書いておきながら筆者のは輸入盤である/笑)前回のシングルから参加のEmilのドラミングが冴え渡り、前任のFredrikに勝るとも劣らない鋭いドラミングを披露している。

楽曲の方は豪快なファスト・チューンと前作であるLa Grande Danse Macabreの流れにあるヘヴィなミドルチューンを盛り込んで構成した作品である。すなわち、スピード・チューンまたはミドル・チューンどちらにも偏っていないバランスと言う事である。若干、普遍的になった印象で、らしくないリフや展開がチラホラ見受けられるが、随所に【Marduk」節は炸裂しているので概ね安心して聴けるだろう。ただ、初期から聴いているコアなファンであればあるほど「ん?」と思う所も多くなっているのも事実かと思う。質としては恐らく過去最良だが、良くも悪くも聴きやすくなり過ぎており、エグ味が薄いアルバムといった印象が筆者にはある。音だけで判断できる明確なテーマが見えてこないのが原因?正直、良く分からない。

決してスベってない音源だが、ワダカマリの様なモノを感じるのは筆者だけだろうか?

 

Plague Angel

9TH(2004)/From:スウェーデン/Style:ファスト│トゥルー

marduk_9th

【Track】
1.The Hangman of Prague
2.Throne of Rats
3.Seven Angels, Seven Trumpets
4.Life’s Emblem
5.Steel Inferno
6.Perish in Flames
7.Holy Blood, Holy Grail
8.Warschau
9.Deathmarch
10.Everything Bleeds
11.Blutrache
12.Warschau(Alternative Vocal Version):Bonus Track
13.Tod Und Vernichtung:Bonus Track

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。長年ベースを務めていたB.War、そしてLegionが脱退。この危機的状況で新たに加入したのが【Funeral Mist】【Triumphator】のArioch(ここではMortuusと名乗っている)、そして出戻りで1STと2NDでベースを弾いていたDevoが出戻り加入。新生【Marduk】が誕生した。レビューしているのは国内盤。

今まで長い事バンドを支えてきたメンバーが脱退するのは悲しい事だけど、個人的には良かったと思っている。恐らく、前メンバーでは”World Funeral”で、もう限界がきてたんだろう。この新生【Marduk】を聴き直して改めて確信した。音源の方は前作である”World Funeral”の不振(筆者にとっては)から一転、邪悪さが完全に戻ってきた…と言うより更なるパワーアップを図ることに成功している。恐らくはMortuusが持ち込んだであろう徹底した邪悪さが新たな空気感を生み出している。今までの【Marduk」と切り離して聴くのが良いだろう。ファスト・チューンからミドル・チューンまで充実したアルバムになっており、どの曲も隙が全く無い邪悪さで満ち満ちている。リフも持ち味を活かしきった上で、邪悪さが溢れんばかりだし、ドラムも楽曲と一体化しており暴虐的とも邪悪とも受け取れるビートでガッチリと支えている。そして、Mortuusの極悪極まりない不敵なスクリームは前任であったLegionとはベクトルが全く違い、より極悪かつ邪悪に聴こえる。メンバー交代が激しく、メンバーを一新したのもあるが、9作目にしてもまだ伸び代がある末恐ろしいバンドである。このバンドを司令塔であるMorganの敏腕さもまた素晴らしい。クドイ様だが持っている人は前作と聴き比べてみよう。好みは別として明らかに方向性が絞れているので。

【Marduk】を聴き続けて”トゥルー”なモノを感じられたのも、このアルバムが初めてだ。コレぞブラック・メタル!大傑作。大推薦!!

 

Rom 5:12

10TH(2007)/From:スウェーデン/Style:トゥルー

marduk_10th

【Track】
1.The Levelling Dust
2.Cold Mouth Prayer
3.Imago Mortis
4.Through the Belly of Damnation
5.1651
6.Limbs of Worship
7.Accuser / Opposer
8.Vanity of Vanities
9.Womb of Perishableness
10.Voices from Avignon

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。ドラムのEmilが脱退。ゲストという形で(#1-#2-#4-#6-#8-#10)で叩き、A. Gustafsson(2013に他界している)なる人物が残りの曲で叩いている(ゲスト扱い)この時点でドラマーが不在といった危機に見舞われている。また、ゲストミュージシャンが色々と参加しており、歪で異様な空気感を作り上げることに成功している。#5なんかは同郷であるインダストリアル・バンド【Arditi】と共同で作ったりしている。

これまでの【Marduk】とは違った側面があったりして、非常にバラエティ豊かな作品である。当然、トレードマークである邪悪なファスト・チューンは健在だし、彼らにしては新機軸である沈み込む様なスロー・チューン、そして病魔がジワジワと這い寄る様なミドル・チューンまで収められており異例の充実さを聴かせてくれる。Mortuusが持ち込んだと予想できる宗教色もまた強烈。しかしながら、今までの【Marduk】節はかなり封印されているので、困惑する人もいるだろうし、賛否は避けれない作品だと思う。

10作目にして新たな可能性を模索している貪欲さには関心する。

 

Wormwood

11TH(2009)/From:スウェーデン/Style:トゥルー

marduk_11th

【Track】
1.Nowhere No-One Nothing
2.Funeral Dawn
3.This Fleshly Void
4.Unclosing the Curse
5.Into Utter Madness
6.Phosphorous Redeemer
7.To Redirect Perdition
8.Whorecrown
9.Chorus of Cracking Necks
10.As a Garment

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。前回、不在だったドラマーに【The Ascendant】でドラムを叩いていたLars Broddessonが加入。彼もまた手数足数が超人的な凄腕である。

さて、前回の大々的な実験色は影を潜めているモノの、そこで得た要素は脈々と引き継がれ血となり肉となっている。以前までの【Marduk】と言えば「戦車!」と言った印象も完全に払拭出来たのでは無いだろうか?さて、音源の方は、豪速球なファスト.チューンに”らしさ”をキープした上でフックのある楽曲、雰囲気満載のヘヴィなスロー~ミドル・チューンも盛り込んでいる。また曲によっては次回作へ繋がるような印象的なメロウなパートを盛り込んだりする。特に#8辺りが顕著だろう。ヴォーカルの表現力がこれまで以上に素晴らしくその向上心には頭が上がらない。曲の情景によって使い分けており、細かい所で唸ってしまう。トータルしてブラック・メタルとして非常に良質である。安定感は抜群。ベテランらしい深化をする一方で新たな空気感をも取り込み、全く軟弱にならない向上心が決定的に他とは違うような気がする。

正にプロフェッショナルである。

 

Serpent Sermon

12TH(2012)/From:スウェーデン/Style:メロディック│ファスト│トゥルー

marduk_12th

【Track】
1.Serpent Sermon
2.Messianic Pestilence
3.Souls for Belial
4.Into Second Death
5.Temple of Decay
6.Damnation’s Gold
7.Hail Mary (Piss-soaked Genuflexion)
8.M.A.M.M.O.N.
9.Gospel of the Worm
10.World of Blades

【Review】
Morgan率いるブラック・メタル。

9TH以降、新たな傑作が生まれた様である。吹っ切れた様に見事なまでにファストな楽曲中心、そんじょそこらの凡百ブラック・メタルが束になって掛かろうとも、その高みには到底到達できることは出来ないベテランの意地を感じる。正にスウェーデンの頂点に堂々と君臨する暗黒帝王だろう。コンスタントに音源を出し続けて尚、一線で戦い続ける姿に衰えを感じさせない。毎回、マンネリに陥る事も無く、アルバムの色を絶妙に変えつつ、絶えずリリースしていく真摯さには感動すら覚える。今作ではメロディラインに荘厳さとメロウな部分が混ざり合った様な部分を感じさせ、フックが増したリフや楽曲がチラホラと聴ける。曲の展開や緩急の付け方、メロディの配分などバランスも良質であり、流石の完成度である。まとまりが良く出来過ぎな印象であり、そういった面では聴きやすさがググっと増している。聴きやすいと言えど、軟弱になっているといった事は無く、絶対的な邪悪さは全くスポイルされていない。きっとマニアも唸るだろうし、初心者にも推せる最高級の冒涜音源だ。様々な側面で最適解を取った様な理想的な音源。邪悪度は9THに軍配が上がるが、勝るとも劣らない傑作。

ブラック・メタラーなら、この音源に興奮出来ない理由など無いだろう。憎たらしい位、スベらへんなぁ(笑)大推薦!

 

Frontschwein

13THフル(2015)/From:スウェーデン/Style:ブラック・メタル

marduk_13th

【Track】
1.Frontschwein
2.The Blond Beast
3.Afrika
4.Wartheland
5.Rope of Regret
6.Between the Wolf-Packs
7.Nebelwerfer
8.Falaise: Cauldron of Blood
9.Doomsday Elite
10.503
11.Thousand-Fold Death

【Review】
Century Media Recordsからのリリース。リミテッドエディションにはインダストリアルユニットの【Arditi】による楽曲が一曲ボーナスで追加されている。今回、レビューするのはデジパックの通常盤。

今作でドラマーが交代、新たにFredrik Widigsなる人物が加わっている。

今作は再び戦争をテーマに選んでおり、名盤である”Panzer Division Marduk”の再来を予感させる。しかしながら、あの向こう見ずな突撃感がオンパレードするわけではなく、しっかりと緩急を付けた構成をしておりスロー~ミドル・チューンそして当然の様にファスト・チューンをバランス良く配置。バラエティ豊かなベテランらしい仕上がりになっている。

定番のファスト曲は勿論、キャッチーな曲、重圧な曲とコレまで培ってきた引き出しをフル活用している印象だ。前作のブラック・メタルらしい楽曲で完成度が高かったが今作も戦争モノとして同様に素晴らしい。

そして最も特筆したいのはやはりMortuusの高性能ヴォーカルだろう。より一層、表現力が増したようでどのテーマに転んでも難なくこなせそうな名手っぷりを遺憾なく発揮。今回の戦争をテーマにしてもしっかり合わせており、その表現力が凄まじい。古今東西、壮大なブラック界を見回しても、ここまでの高みに達している人材はそうそう居ないかと思う。時に発狂する兵士風、時に極悪司令官っぽくなったり、語り手になったりと兎に角、過去最高の表現力だろう。

そしてインパクトといった面では取り分け#11”Thousand-Fold Death”が凄い(笑)捲し立てる様に憎悪の言葉を吐き続ける様は圧巻。一体どんな肺活量してんねんって笑いがこみ上げる程に強烈。

ともかく13枚目も安定感抜群。ベテランらしい見事な完成度。Great!

 

Viktoria

14TH(2018)/From:スウェーデン/Style:ブラック・メタル

【Track】
1.Werwolf
2.June 44
3.Equestrian Bloodlust
4.Tiger I
5.Narva
6.The Last Fallen
7.Viktoria
8.The Devil’s Song
9.Silent Night

【Review】
コンスタントにアルバムを発表し続け、気付けばブラック・メタル系海外アーティストとして最も来日経験が豊富であろうスウェーデンが誇る暗黒と破壊の鉄人14作目のアルバム。大手Century Mediaからリリースされた。

アートワークはバンド史上最もミニマルなデザインが採用されており、白黒で描かれた男の顔面(兵士っぽいイメージ?)とシンプルなフォントで堂々と”VIKTORIA”と書かれている。これまでになくシンプルながら力強いイメージが先行するデザインになっており、「我々はスタジオバンドではない、Liveバンドだ」と屈強さをアピールしているかの様だ(あくまで私的所感だが)。

サウンドは曲名の単語を拾っても推測できるが、やはり戦争(第二次世界大戦)に纏わるアレコレがテーマになっており、前作を踏襲したサウンドになっているのだが、より各プレイヤーの持ち味が生かされた様な感触に仕上がっている。音質がマイルドになっているのがその要因の一つかと思うが、各プレイヤーの技量をプロダクションが引き出しているかの様な印象を受けた。

【Marduk】でしかない高揚を煽るリフワーク、突進だけではなく緩急巧みに叩きつけるドラム、よく聴こえ、時に全面に押し出すベースライン、そして表現力豊かなヴォーカルと、全てが上手く行き届いてると思う。

要はいつもより聴きやすいのだ。

かと言って苛烈さを損ない、軟弱な音になったかと言えば、そうじゃない。その辺のバランスが本当に丁度いい。喧しいけど喧しくない、いい意味で落ち着いてるとでも言えようか。

よって、感触として音圧は控えめ(録音レベルが少し小さい)な部分があり、賛否はありそう。

【Marduk】としては珍しく、一発で覚えられそうな合いの手が入る#1”Werwolf”なんかは間違いなくLive映えしそうだし、#3”Equestrian Bloodlust”における切れ味バツグンのStop & Goや、言葉数多く怒涛の捲し立てを聴かせる#7”Viktoria”なんかは、Mortuusの高性能ヴォーカルが冴え渡る。また前作ほどメロディックではなく、一曲の中にしっかり展開及び緩急がある感じなので一本調子感もあまり感じない。ラストのみミドル~スローな楽曲を演っているが、ソレもまた格好よし!

更に約30分弱という硬派なトータルランニングタイムが最高にクール!単純に楽しめる堅牢な【Marduk】サウンドが炸裂、Liveが楽しみになる安心と実績のサウンドだ。

正にGreat!