At the Sight of the Apocalypse Dragon

1STフル(1997)/From:スウェーデン/Style:メロディック

midvinter_1st

【Track】
1.Dödfödd
2.All Things to End Are Made
3.Moonbound
4.Hope Rides on Devil Wings
5.Dreamslave
6.Nocticula in Aeternum / Of Night Primeval
7.Ett liv förnekat
8.De vises hymn

【Review】
3人組シンセ入り疾走メロディック・ブラック。アルバムとしてはこれ一枚で解散したが、2006年に復活しているらしい。ひょこっと新譜を引っさげ復活する可能性は残されてそうだ。尚、Frostscald Recordsより2009年に再発されているらしい。今回、レビューするのはInvasion Recordsのサブレーベル”Black Diamond Productions”からリリースされているモノである。

楽曲の方はシンセを程よく絡ませつつ、メロデス的展開を軸に展開するのだが、時に猛烈なリリカルさを爆発させる素晴らしい音源。特に#1でリリカルさを爆発させるパートがとても印象深い。叙情派を唸らせるに足る叙情メロディであり、何故か浪漫を感じてしまう胸熱メロディである。個人的に、ここの瞬間風速にヤられた次第(笑)

全体的に展開もメリハリが利いておりミドル・パートからファスト・パートに雪崩れ込んだり、クリーンヴォーカルで歌い上げたりと、ギャーギャーと直線的になりがちな楽曲に程よく緩急を付けている。概ねメランコリックな旋律で構成されているが、基本は走るので勢いは損なっていない。何気に壮大でドラマティックな側面もあったりもするので、通して聴くと若干、長尺気味に感じてしまうのは否めないが些細な事である。

メロデスっぽさが気にならない方や、ブラック・メタルに叙情性を求めるのなら良作。