Ordog(UK)

Ordog（UK）

2NDフル（2000）/From:イギリス/Style:アヴァンギャルド

【Track】
1.Untitled
2.Untitled
3.Untitled
4.Untitled
5.Untitled
6.Untitled
7.Untitled
8.Untitled
9.Untitled

【Review】
謎の3人組ブラック・メタル。

その昔、世界中のあらゆるブラック・メタルを収録した3枚組V.A盤”Encyclopedia Pestilentia”なる音源にシレっと入っていた事をふと思い出した。随分と昔の話だが個人的にそのコンピを結構当てにしてCD買ったもんだ。

まぁ、昔話は置いといて…音の方だが、これまた独特で個性的な音源となっている。普通のブラック・メタルの感触とは明らかに異なり、上手いこと言葉で表現出来ないのが正直な所である。大まかにいえば、ベースが利いたインストみたいな曲とブラック・メタルの二軸で構成されている。

ブラック・メタルパートは掻き鳴らし主体であるが、何と言うか…軽やかかつ穏やかな印象を残す（笑）尚、アルバム中、マトモにブラック・メタルしているのは＃5位ではないだろうか。

インストみたいな曲はたまに民族的なパーカッションが入り込んだり、チェロやフルート（？）などを使用しており変に拘ってる感がある。ブラック・メタルパートよりかむしろソッチがメインといっても良いかも。インストである＃8に入ってるフルートの調べに若干、心が揺れ動いたが、ただ、個人的にはそれだけだった。

暗鬱でも邪悪でも無いし、ましてやブルータルにスカッとする要素も全くなし。この手のツボである「うわぁ、コレは…変態だっ！（喜）」みたいなネタ的インパクトも弱い。

普遍的なブラック・メタルに食傷気味で一風変わった音源を…といった方にも、ちょっと個人的にはオススメし兼ねる…まぁ、人の感性ってのはホント人それぞれだが、筆者にとっては、つまらなかった。