Vermeth

Vermeth

Your Ruin…

1STフル（2001）/From：フランス/Raw│プリミティヴ

【Track】
1.Intro (Your Ruin…)
2.The Black Legions
3.Eternal Dark Being
4.Let Blood Flow
5.Unholy Rapture
6.Black Remembrance
7.Die Bastard
8.Outro

【Review】
フランスの地下組織LLN（Les Légions Noires）の構成員であり【Amaka Hahina】【Torgeist】にも関わっているLord Beleth’Rimが演っているブラック・メタル。LLN関連の中でも細々と活動している残党組。

まさに【Amaka Hahina】で演っていた様な悪魔の宴から幕を開ける本作は強烈なアングラ臭とカルト臭しか感じない。まさに極悪一本勝負。掻き鳴らすリフと刻みをリフを使い分け、只管な極悪メタルをプレイしている。恐らくは、4 Track Recordingで録ったであろう宅録並みのRawさもまた魅力的でタマラナイ。

他のLLN関連のバンドよりかは、明らかにドガドガと力強く、前に前に出て行くような攻撃的な所が最大の特徴か。どちらかと言えば、LLN流儀の憂いあるプリミティヴさ【Mütiilation】や【Vlad Tepes】を好んで聴く人よりかは【Blasphemy】や【Beherit】辺りの穢れ系が好んで聴く人の方がむしろターゲットなのでは無いかと思う。特に＃7”Die Bastard”辺りではそれらが顕著に現れており、やばい程に吠えまくりドガドガと突進、最高に極悪かつ穢れている。それがまたカッコ良かったりする。

明らかに穢れに穢れきったカルト音源。

 

Suicide or Be Killed!

2NDフル（2008）/From:フランス/Raw│プリミティヴ

【Track】
1.Intro
2.Suicide or Be Killed
3.Ave Satanas
4.Necromancer
5.From the Depths…
6.Total Annihilation – Armageddon
7.Malediction
8.The Gates of Chaos
9.Flame of Hate (Torgeist cover)
10.Outro

【Review】
今作では【Svartfell】のValhgarmがドラムを叩いている。

演っている事はほぼ同じだが、曲によっては随所に薄っすらとメロディを取り入れている。ただ、メロディアスになったというワケでは無く、著しくイメージを損なう程では無い辺り匙加減はしっかりと心得ている。

また、録音レベルが妙にデカくなった為か、音に込められた極悪さにRawな迫力が更に加わり、なかなか分厚い音を出している。それに伴ってヴォーカルも以前に比べデカく、より極悪にそしてドスが利いてきた。今回も極悪な音の塊で相変わらずカッコイイ仕上がりである。

もはや、一般的に連想するLLNっぽさみたいな感覚はまるで無い感じ。ガリガリとした耳に痛いギターリフ、そしてRawでドガドガした疾走、穢れた雰囲気、ドスの利いたヴォーカル…この辺の言葉に少しでも反応するならチェックしてみては如何だろうか？

前作の病的なアートワークより今回の方が穢れ路線を的確に表している所がGood。

やっぱヤギみたいな悪魔が描かれたジャケにハズレナシ（ウソです/笑）