ARV
I.d
1STフル(2006)/From:ノルウェー/Style:ディプレッシヴ
【Track】
1.Shell
2.Inhale
3.The Circus Must Go On
4.Removing the Mask
5.Wake Up! Smell the Thorns
6.Life
7.Fuck This Fake World
8.Suffocative
9.Sometimes
10.Sweet Triumph
11.Sleep
【Review】
これは良作!クオリティも高く、なかなかカッコイイ。
ジャケを見た瞬間にディプレッシヴでスーサイダルな自己完結オーラが滲み出ており、聴く前から身構えてしまう。が、実のところ楽曲に悲壮感がそれほど漂っている訳でも無く、割りとアグレッシヴだったりするので普通にメタルとして格好良く聴けてしまう。ここが本作のポイントで、曲に潜む深い闇に気付くと・・・とても悲しくドス黒い死のオーラが渦巻いている事が理解できる。
表面上はミドルとファストパートを使い分けて緩急を付けつつ、突如ブレイクしてアコギを入れたりするのでしっかりとした展開を携えている。また、切り込んでくるギターリフも大胆に刻んだりしているので、一聴してパワフルで元気(?)が良さそうにも聴こえる。
しかしながら、根が深いシリアスで病的な感覚である事が理解できると、また印象がガラッと変わって聴こえるのである。基本的に表面上はアグレッシヴだったりするので、つい流して聴いてしまいがちだが、よく聴くとトレモロ・リフパートも薄っすらと暗いシンセと被さってフューネラルな感覚を発散しており、自責の念が脈打っているではないか!やはりジャケット通りの音楽だったんだな・・・と改めて理解できるのである。
曲があっけなく突然終わるのも”人の命ってこんなもん・・・”と音で語ってるようにも聴こえてきた次第である。
Shining(Swe)辺りがストライクなら本作は気持ち良く(?)聴けるのではないだろうか。
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