Desolation Triumphalis
Desolation Triumphalis
Forever Bound to Nothingness
1STフル(2006)/From:フランス/Style:ブラック・メタル
【Track】
1.Forever Bound to Nothingness
2.The Eternal Revolution
3.Condemned
4.Arcane of Supreme Rise
5.The Reign of Desolation
6.Embracing Void & Darkness
【Review】
3人組ブラック・メタル。元【Kristallnacht】元【Seigneur Voland】のLenrauth、【Osculum Infame】のMalkira Eskhanthが在籍していたバンド。スプリット音源3枚とこのフルレンスを残し解散してしまった。
楽曲の方はミドルパートを主体とし、ギリギリ、シンフォニックとまではいかない荘厳なシンセを大胆に取り入れながら、ジリジリしたトレモロで悲愴が漂う世界観を描き出すなかなか強力な音源。このバンドにおいての持ち味はやはり大胆にフィーチャーしたシンセだろうか。壮麗と言うよりかは荘厳と言うべき音で、希望の欠片も無い荒廃した世界観を見事に演出している。そこにねっとりと絡み付く陰湿なトレモロ、ガナリ立てるヴォーカルが加わり、メロディアスさと雰囲気重視の間を取ったような楽曲を展開。退廃した世界観が実に味わい深い逸品。特に後半の#4~#6にかけては神憑っており、シンセとトレモロの絡みにはグッときた次第。乱暴な書き方をすると【Kristallnacht】が全編においてミドルパートになった音源って感じもする。なんだか凄く厭世的。
ともかくジワジワ詰め寄る実に湿っぽい一枚であり、暗く世紀末的な雰囲気を味わえる好盤。
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