Nicht um zu sterben

1STフル(1997)/From:オーストリア/Style:メロディック│シンフォニック

dornenreich1st

【Track】
1.Hasses Freigang
2.In die Nacht
3.Verlorenes gefunden, Gefundenes empfunden
4.Schlaflos träumend
5.Im flatternden Schleier der Vergänglichkeit
6.Und wie ein Kind in deiner Hand
7.Durch die Schluchten der Kälte
8.Hofesfest

【Review】
3人組ブラック・メタル。メロディック時々シンフォニックな音源である。

ニュルニュル(?)したトレモロ・リフで壮絶なメロディを奏でながらも、時折シンフォニックな要素が炸裂する”やり過ぎ一歩手前”の非常に叙情的な逸品。シンフォニックな部分も決してメインを張ることはなく、たまに顔を覗かせ厳かな叙情味を撒き散らし、時にフォークロアな旋律をも奏でている。メロディが泉の様に湧き出ており「もぅ止まらねぇ!」って感じで中々アツい。楽曲の流れを聞いていると少々強引に感じるし、決して洗練されているワケでも無い。だが、この荒削りな作りから、並々ならぬ意気込みがアルバムを通して伝わってくるのである。メンバーの「どうだこの野郎!」的な声が筆者には聞こえた(笑)

この手の音源に求められそうな要素はおおよそ網羅されており良い意味で全部入りなのでメロディ派にとっては推薦盤と言えるだろう。