Der Wind Hat Mir ein Lied Erzählt

1STフル(2003)/From:ドイツ/Style:ペイガン

fornost_1st

【Track】
1.Towards the Fall of Time
2.A.F.K.B. (In the Sign of Total War)
3.Namenlos
4.Call of Nergal
5.Birkenwald
6.Amorph
7.Bustum
8.Outro

【Review】
またもや、指輪物語の固有名詞を冠するブラック・メタル。中つ国の【フォルノスト】という地名だそうだ。また【死者の丘】とも呼ばれているそうで、この辺は疎いのだがブラックメタラーにとっては魅力ある小説だったんだなぁと日々思うのである。

因みにDraugという人物による独りブラック・メタルである。楽曲の方は意外に分厚い音を出しているのだが、刻み、トレモロ、クリーンギターなど結構色々と盛り込み多彩に演っている印象である。ミドルパートが主だが、疾走する部分もある。また、アコースティック・チューンである#5”Birkenwald”なんかは中々美しい旋律を奏でており、十分に浸れる感じである。ヴォーカルもがなり声、クリーンヴォイス、【Burzum】のCountみたいな悲痛な絶叫であったり色々使い分けしているのが印象的で表現豊かなのである。こんだけ良い材料が揃っているのだが、筆者は何故かのめり込めなかった。決して、悪くは無いのだが・・・。微妙に好みから外れており、個人的に非常にもどかしく感じた作品である。