Drown in Solitude

1STフル(2006)/From:オーストラリア/Style:フューネラル・ドゥーム

funeralmourning_1st

【Track】
1.Winds of Unknown Existence
2.Drown in Solitude
3.Your Waters
4.Sounds of a Dreary Sea
5.Misery Cloaked Under Decayed Flesh

【Review】
Desolateによるフューネラル・ドゥーム要素のある独りブラック・メタル。

遅い、暗い、鬱々といったこの手に求められるダウナー系における三大要素が欠ける事無くキッチリと描かれている作品である。非常に手数足数の少ないドラミングがゆっくりと時を刻み、絶望しきったヴォーカルが低く喚き、それに呼応するかの様に非常に湿っぽい感触の間延びしたギター・リフが乗っかっている。また僅かだがアンビエントっぽい音響的な展開や、リードメロディにシンセが活躍していたりする側面、そしてクリーンギターなどを絡ませたりと、一通りのバリエーションをキッチリ無理なく収めている印象である。生粋のドゥームの様に重苦しい鉛の様な音でも無く、ブラック・メタルとしての手応えを残している所が本作のミソである。別段、凄いことをしている訳ではないのだが、しっかりとした一定のクオリティはあるといった印象。#2はシンセが分かり易くキャッチー(?)なメロディを奏でていたり、#5なんかはトレモロを奏でていたりと、ブラック・メタルからフューネラル・ドゥームへの架け橋としては結構イケるんではなかろうか?(逆も然りかな?)当然、感情的な起伏があまり無く、常に底辺のテンションで綴られる音源なので退屈する人も多いだろう。されど、このズルズル感がタマラナイと思う人も結構居るはずだ(笑)

【Nortt】辺りが好きなら高確率でストライクであろう。