True Servants of Satan

1STフル(2006)/From:ノルウェー/Style:ブラック・メタル

neetzach_1st

【Track】
1.Reign of Terror
2.The Glorious Days Are Over
3.Tartaros (Sworn)
4.Belial
5.The Demon That Opened My Grave
6.Quill of Cain
7.True Servants of Satan

【Review】
結成は1993年と意外に古く、中心メンバーであるGidim Xulが主導するブラック・メタルである。このアルバムには【Carpathian Forest】、【Sech】のVrangsinn、また【Sedh】、元【Enslaved】のDirge Repが絡んでいる。

そんな彼らが放つ楽曲は、随所にオールド・スクールな成分を感じさせながらも、テクニカルかつ少し捻った展開を身上としている。しかしながら、変に展開に凝って個性を付けようとしている”狙った感”があり、楽曲におけるストレートさが全く無いといった印象が強い。ソコが裏目に出ており、あんまり聴いていて気持ち良くは無い。なら、逆にあり得ない程、展開しまくるプログレッシヴさや、アヴァンギャルドな変態路線に期待するのだが、そこも中途半端な感じがしてもどかしく感じた。サウンド・パーツを切り取ると実にオールド・スクールらしいリフ、展開があったりするのだが総合するとイマイチと言うか…筆者にはどうも合わなかったらしい。

プロダクションの質は高いし、演奏力もあると思うのだが、もっとストレートでええんやで。