Towards Judgement

EP(1996)/From:スウェーデン/Style:ファスト

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【Track】
1.Black Water
2.Retinence
3.A View in the Mirror Black
4.Towards Judgement

【Review】
4人組のブラック・メタル。【Dawn】、元【Thy Primordial】、元【A Canorous Quintet】のメンバーが在籍していたファストなブラック・メタル。

ジャケにはナチに絞首刑にされた女性の遺体写真を使用しており悪趣味さ満点。(死後、ソ連邦英雄とされた女性パルチザン”ゾーヤ・アナートリエヴナ・コスモデミヤンスカヤ”の遺体だそうだ。歴史は疎いので詳しくはないが・・・)

さておき、音源はファストな勢いに荒涼とした空気を漂わせる今となっては定番中の定番のスタイルと言える。キンキンに冷えた寒々しさと言うよりかは退廃的な流れがある感じで、音のトーンも合わせて暗かったりする。#3辺りは控えめな憂いを漂わしておりメロウな側面もあるが、基本的には暴虐的かつ退廃的。全体を通してアンダー・グラウンドらしく、気の利いた音質でもないのはお約束。(本作は本来デモ音源だったらしい)

尚、EPと1STが同時収録された再発盤も出ている。

 

Impergium

1STフル(1997)/From:スウェーデン/Style:ファスト

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【Track】
1.Impergium
2.Genocide
3.Judgement Dawns
4.In the Twilight of War
5.A View in the Mirror Black
6.The Execution
7.Funeral Pyres
8.Hate
9.Mass Burial Disorder
10.The End

【Track】
ブックレットの中には焼け焦げた戦争の犠牲者のフォトが並び、悪趣味さは少しも変わっていない(笑)

戦闘準備中みたいな一連の流れのサンプリングから一転、ファストで攻撃力に特化したスタイルで猛然と走りだす。前作と同路線であるのは違いないのだが、前回のEP(デモ)に迷いみたいなモノが仮にあったとすれば、今回は完全に吹っ切れている感覚だろうか?前作のダークな空気感が少しだが影を潜めて、代わりにキレが増した様に思えた。掻き鳴らすリフに、時折スラッシーで細かく刻むリフを配置し、猛然とした勢いで突っ走る。ドラムもかなり腕を上げており成長の程が伺えるし、曲も非常に短くコンパクトであり10曲26分という気持ち良い内容である。(音質は前作と然程変わらないが。)また、戦争に纏わるサンプリングを随所に散りばめつつ、前作よりも暴虐度が10%程増量(筆者比)と、上向き傾向にあり非常にカッコイイ。音のクオリティさえ上げれば【Marduk】(中期)辺りと戦えそうだ。

残念ながらコレをもってバンドは解散している。