Northland

Czernoboh

1STフル(1996)/From:ポーランド/Style:ペイガン

northland_1st

【Track】
1.Nasi słowiańscy bracia
2.Amaimon
3.Czernoboh
4.Z lasów… z borów…
5.Pogański holokaust
6.Czarny płomień w piekle
7.Nieśmiertelny cesarz północnej krainy
8.Poprzez śmiercionośne fale
9.Twarz w cieniu prowadzenia wojny
10.W czarnym lesie
11.Czas słowian
12.Noc

【Review】
Nahaldによる独りブラック・メタル、最初で最後のフルレングス。かつてAstral Wings Recordsからリリースされていた。大昔に入手した音源だが音源を整理していた際にひょっこり現れ、どうしても音が思い出せなくて、再び聴いてみたシリーズ。

しっとりとミドルチューンで展開し、シンセとギターで寂しげで陰りあるメロディを奏でながら古の叙情詩を紡ぎ出すアングラ・ペイガン・ブラックの王道と言えそうな路線。ジリジリとしたギターや、大胆なメロディを奏でるシンセが如何にもな音像であり、ほぼ一般メタラーお断りのペイガンフェチ向け作品。

ヴォーカルはヒステリックな声を喚き散らしているのだが、ナレーション風語り、朗々と歌い込む曲があったりとアングラ・ペイガン・ブラックに求められる要素は一通り踏襲している。ただ、演奏やメロディから滲み出るたどたどしさや、まれに力みすぎて裏返るヴォーカル等、アングラならではの未加工な灰汁がキッチリと出ている(笑)。

やりたいことは在り在りとわかるのだが、その灰汁が面白さに直結するほど突き抜けておらず、どこか中途半端で平凡なアングラ音源といった域を出ていない。

肯定的な考えで聴くと”これも味”として捉えることが出来そうな類の音源だと思うのだが…。筆者にはハマらなかった。音が思い出せないのも納得がいく(笑)