Nyogthaeblisz


Apocryphal Progenitors of Mankind’s Tribulation

Comp(2012)/From:アメリカ/Style:ノイズ│ウォー

nyogthaeblisz_comp

【Track】
1.Intro
2.Onslaught of Zygotical Conquest
3.Bioterroristic Holocaust 666
4.The Abysmal Wargoat
5.Theurgia Goetia Morsz
6.Satanic Warfare
7.Vengeance Through Thermonuclear Obliteration
8.Outro
9.Pestilence
-War
-Famine
-Death
10.A Bewitched Outbreak of Chemical Pestilence Quells the Subhuman Race
11.Humanicide
12.Bioterroristic Holocaust 666
13.Satanic Warfare

【Review】
正に極悪非道を地で行く泣く子も黙る二人組ブラック・メタル。【Hellvetron】【Black Witchery】人脈のバンドとくりゃぁ、それはもう”極悪極まりない”という事が予め約束されたような音源だ(笑)。 Satanic Skinhead Propaganda(SSP)からのリリース。本作はデモ音源とEPをカップリングして+αを加えたコンピレーションとなっている。(フルレングスは現時点ではまだリリースされていない)

空襲を告げるサイレンが鳴り響き、突然戦争の激戦区に放り込まれる様なイントロを皮切りに想像の斜め上を行くけたたましい崩壊サウンドが炸裂する。いやいや、冗談抜きでホントに喧しい(笑)これぞ破壊衝動のみを糧にしたノイズ・ウォー・ブラックの究極系と言っても過言ではない。

音源によって音の質はマチマチだが、取り分け#1-#9に掛けての音源(デモ音源)に関しては凄まじい喧しさを誇る。

エコーがたっぷりと掛かった無駄に大きい録音レベルのヴォーカルがただただ強烈な印象を残す。演奏は相反して物凄くアナログかつRawで地面を這っているような単調なリフを延々と奏で、ドラムはヤケクソ気味に破壊衝動のみでぶっ叩いている。これらが渾然一体となった時の壮絶な喧しさは鼓膜を破壊するに足る十分な威力を持っており、一般的に”速い”とか”ブルータル”だとかそんな形容すら無に返すような、真にエクストリーム(極端)な音をブチかましている。

流麗な旋律とは真逆を行く混沌としたサタニックな音の塊。

体調の悪い時に知ってて聴くと一撃で逝けるが、知らずに聴くと気つけ薬になり得る劇薬といった所か(笑)限りなくフェチ専だがここまでやればGreatだろう。

尚、#9に関しては元の音源(EP)がアナログだった事に起因してか4曲が1トラックに詰め込まれており、そういった雑な仕事もまた味の一つだろう。