Ofermod
Mystérion Tés Anomias
EP(1998/2005)/From:スウェーデン/Style:ファスト
【Track】
1.Mystérion Tés Anomias
2.Chained to Redemption
3.Khabs Am Pekht
4.Rape the World
【Review】
1998年にリリースされた本作EP”Mystérion Tés Anomias”(#1-#2)に2004年発表のDemo音源”Netivah Ha-Chokmah”(#3-#4)を追加してNorma Evangelium Diaboliが2005年に再発したモノである。
音源の方は、決してメジャー路線にならない絶妙なアングラ感を感じさせる良質な本格的ファスト・ブラックである。路線としてはファスト・ブラックの量産型と言えるが、漂わしている空気感がやたらドス黒く邪悪なのである。ブラック・メタルにはこのアングラ感は重要で作品をより邪悪に仕上げている。この放つオーラがカッコイイ…。基本的な路線は【Dark Funeral】をより瘴気を纏わせたら出来上がりそうな感じだろうか?
続いて、#3-#4はデモとは言えクオリティは高く、より力強さが増してストロングになった。この路線は1STに引き継がれて行くワケだが、その予兆がここで聴ける。相変わらずストロングになったとは言え、漂わすオーラは瘴気を纏っており、非常にカッコイイ。
ブラックファンには推薦盤。
Tiamtü
1STフル(2008)/From:スウェーデン/Style:ブラック・メタル
【Track】
1.Tiamtü
2.Pralayic Withdrawal
3.Death Cantata
4.Eu Angélion
5.Dreaming in the Veins of Kingu
6.Tophetian Cleansing: Furnace of Moloch
7.Khabs Am Pekht
8.Maasseh Nechushtan
【Review】
ミドルチューンが増え、より重々しい空気感が増した様な気がする。随所に宗教的なコーラスを挟み込んだり、リフも堂々とした力強い路線であり、総じて荘厳になってきた。また、それに伴って神秘性が増しているとも言えるだろうか。明らかに力強く刻むリフが増えてきたのでBlackendなデス・メタル的感覚も要素としてある。特に#6辺りはまるで【Morbid Angel】的と言える。このズンズンと不敵に近づいてくる様な荘厳リフに上級悪魔的な風格を感じたが、生粋のブラック・メタル・ファンにとってはもしかしたら、賛否が分かれる所かも知れない。相変わらず漂わす雰囲気は上質であり非常に強力なので、このまま磨き続けてスウェーデンの【Behemoth】と呼ばれる辺りまでになって欲しい所である(笑)
スウェーデンに荘厳な風格を持つBlackendなデス・メタルってあんまり思い付かないので、席は空いてるゾ(笑)
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