Riti Occulti
Riti Occulti
Riti Occulti(S/T)
1STフル(2012/2015)/From:イタリア/Style:ドゥーム│ストーナー
【Track】
1.It’s All Grey
2.Revelation
3.I’m Nobody
4.Alcyone
5.Desert of Soul
6.Bitter Awakening
7.Never a Joy
【Review】
5人組ブラッケンドなストーナー/ドゥーム。(フルート奏者はゲスト参加)2012年にEpidemie Recordsよりリリースされた1STアルバムを2015年にNordavind Recordsが再発したモノ。双方、限定300枚にてリリースされた。
音の方はオカルト色が強く、ストーナー色を全面に打ち出したブラック・メタル。低音が効きまくった重々しい音像をバックにスピリチュアルなシンセが不穏な空間を作り出し、邪悪なヴォーカルがねちっこくガナる。スピーカーがビリビリする程にベースが重く歪んでおり演奏や曲調に関しては殆どストーナーロックであり暗黒(黒魔術)な雰囲気を纏ったスモーキーでグルーヴィーな音源である。怪しいお香を炊きながらゆらゆらと揺れ、暗黒トリップを促す様なグルーヴ感と云うべきか。
また、時折入り込む黒魔術に溺れ、クネクネと踊っている様な女性ヴォーカルが怪しさを演出するのに一役買っている(#4辺りが顕著だろう)。限定的に入り込むフルートの怪しい調べも雰囲気あって面白い。
この様にストーナー色が強いとは言え、やはりブラック・メタル。漂わす不穏さやオカルトな雰囲気で完全武装しており、双方の要素を上手く活かした上で融合していると思う。ブラック・メタル界でもストーナーとの融合を計ったバンドは幾つか存在しているモノの、実はそんなに多くは無いと思うのでこれからの発展に期待したい。
そろそろサブジャンルの一つとして確立(幅広く認知)されても良いかと個人的には思うのだが…どうだろう?
コメントを残す