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Split(2004)/From:双方、ドイツ/Style:(Review中に記載)

sunofthesleepless_split

【Track】

— Sun of the Sleepless —

1.A Wolf in Sheep’s Skin Clad
2.Romanze zur Nacht
3.Dunkelheit (Burzum cover)
4.Neunter November
5.Tausend kalte Winter
6.Spring ’99

— Nachtmahr —

7.I
8.II
9.III

【Review】
2バンド収録スプリット音源。

【Sun of the Sleepless】 Style:アトモスフェリック│エレクトロ│アンビエント

Ulf Theodor Schwadorfの独りブラック・メタル(ドイツ)。未収録音源3曲(#1-#2)に【Burzum】のカヴァー、”Prophecy Record”のレーベル・コンピレーションに収録されていた#4、そして2000年発表のEP”Tausend kalte Winter”の2曲(#5-#6)を収録。

トレモロが大爆発し荒涼感溢れ、途中、空間的な演出を含む意外とストレートなブラックメタルを聴かせてくれる#1。掻き鳴らすリフに黄昏れるメロウさを感じ取れ、ゆったりと心地よい#2。意外にハマるし、ルーツはこれだったのかと聴いて初めて実感できる、忠実な【Burzum】のカヴァーである#3。エレクトロなアンビエント路線に切り替わり、戸惑いを隠せないが、実は楽曲の芯までは変わっていない#4-#6。…駆け足でプレビューしてみるとこんな感じの内容(笑)

#1-#3までは安心して聴けるし、大絶賛だったEP(S/T)の延長線上にあるメランコリックでアトモスフェリックなサウンドなのだが…問題は路線変更した#4-#6であろうか。恐らく賛否が分かれるのは間違いないだろうと思われる。しかしながら、方法論こそ変われど、メランコリックな路線はそのままなので方法論さえ気にならなければ、メランコリックな音源であり、黄昏れる事は可能である(笑)特に#6なんかは悪くないし、根っこの部分は変わっていないと感じた。尚、音源全体を含めても大傑作のEP(S/T)程のフック、またはインパクトは感じられなかった。

【Nachtmahr】 Style:ブラック・メタル

同じく【Sun Of The Sleeplees】の”Ulf Theodor Schwadorf”による別働隊。

基本的には荒涼感を重視したノルウェイジャン・スタイルのブラック・メタルであるが、突如としてアコースティックなパートが飛び込んできたり、アンビエント風の展開があったりする。3曲しか収録されていないし、方向性や実態を掴むのには些かソースが少な過ぎる。しかも、この後、スプリットをリリース、たった1曲を残して解散しているみたいである。さぁ、困った(笑)と、言うことで統括すると【Sun of the Sleepless】よりかは明確な邪悪さ携え、ノルウェイジャン・スタイルを踏襲した、”アコースティックとかアンビエントとか挟んだり挟まなかったりするバンド”でOK(笑)

やっぱ、こういうのはアルバムで聴かないと。