Throne Of Ahaz

Nifelheim

1STフル（1995）/From:スウェーデン/Style:ブラック・メタル

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【Track】
1.Northern Thrones
2.An Arctic Star of Blackness
3.Where Ancient Lords Gather
4.The Dawn of War
5.Nifelheim
6.The Calling Blaze
7.A Winter Chant
8.The Kings That Were…

【Review】
懐かしい3人組ブラック・メタル。【Ancient Wisdom】や【Gates of Ishtar】【The Everdawn】【The Moaning】のメンバーが絡んでる。No Fashions Recordsから1995年にリリースされたが、実際、1993年にレコーディングされている。ってな訳で比較的、初期から活動していた実力派バンド。

後にメロデスとブラック・メタルの中間を取った様なスタイルがスウェーデンを中心に大量に現れるが、今思えばその走り的な作品の一つだったと思う。

音の方は緩急を付けながらドガドガ疾走する初期型スウェディッシュ・ブラック・メタル。掻き鳴らし中心のリフに薄味メロディを絡ませているが、叙情的なメロディの大洪水とかそういったリリカルな部分はかなり控え目。荒涼感をリフで着実に醸し出していく、ある種、伝統的で激渋なスタイル。派手さが無い所が初期型らしくGood。

また下地と言うか演奏の基盤がシッカリしているので気持ち良く聴き通せる作品である。

 

On Twilight Enthroned

2NDフル（1996）/From:スウェーデン/Style:メロディック

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【Track】
1.Fenris
2.The Forlorn
3.With Shadow Wings
4.On Twilight Enthroned
5.Where Veils of Grief Are Dancing Slow
6.Let Blood Paint the Ground
7.Blackthorn Crown
8.Black Sabbath (Black Sabbath cover)

【Review】
残念ながら今作でラスト・アルバム。

メンバーが一人が交代しており、新たに【Ancent Wisdom】や【Bewitched】【Naglfar】で活躍しているVargherが加入している。余談だが何気にアートワークのレイアウトを元【Naglfar】のJens Rydénが手掛けていたりする。

本作では荒涼としたメロディを大幅に強化した路線へとシフトしている。それに伴い、バッキングでなっている雰囲気作りに徹したシンセとの絡みも前作より増量した感じである。前作の流れを継承しながらのメロディ強化であるが、これまた実に絶妙な匙加減で作られている。引き合いに出すなら同郷である【Naglfar】を少し地味にした感じが割りと表現として近いだろうか？

個人的には「コレぞ！」と言うべきスウェーデン流の荒涼感が楽しめる＃6がオススメ。また突撃スラッシュ・チューンである＃7があったり、【Black Sabbath】のカヴァーが入っていたりと中々の充実っぷり。

スウェディッシュ好きにはご馳走のアルバムではなかろううか。