Vordven
Towards the Frozen Stream
1STフル(1999)/From:フィンランド/Style:ペイガン│アトモスフェリック
【Track】
1.Harness of Heaven
2.Moonlight in the Northern Sky
3.Dream of Northside
4.Rivendell
5.Aurora Borealis
6.Eternal Storm
7.When the Snowcrystal Reaches the Nightgleam
8.Towards the Frozen Stream
【Review】
【Horna】のメンバーが絡んでいるブラック・メタル。
シンセによるトラディショナルなメロディを撒き散らし、女性ソプラノ・ヴォーカルを導入したりと叙情性を最重視したアトモスフェリックな楽曲を展開。そこに粘着質で邪悪なヴォーカルがキッチリと絡み付く。あくまでシンセ主導型なのでメタルとしてガツガツと尖った部分は無く、邪な部分はヴォーカルのみと言った所だろうか。あくまでミドルチューン~ソフトな疾走を聴かす程度で、ふんわりとしたアトモスフェリックな浮遊感が漂う。メロディ派にとってはファンタジックかつ幻想的なトラッド・メロディに旨味がギッチリつまっていると言えそうな、良メロディがふわふわと浮遊する。美しくも儚いトラッドなメロディが幻想的でファンタジーな世界観を明確に描写し、女性ソプラノが森に住む可憐なエルフを連想させる。邪悪なヴォーカルはさしずめ、オークって所だろうか(笑)そんなトータル・ファンタジーで幻想的な楽曲のアルバムである。雰囲気良し、メロディ良しのアトモスフェリック音源の良作。
初期【Dismal Euphony】辺りのファンがターゲットだろうか。
Woodland Passage
EP(2001)/From:フィンランド/Style:ペイガン│アトモスフェリック
【Track】
1.Heathen Blood Never Falls
2.Journey into the Realms Above
3.Cold Pagan Steel
4.Woodland Passage
5. …In Melancholy
6.Through Decades
【Review】
今作を最後に解散。
暗黒度が強くなりメタル度が大幅に強化された#1、トラディショナルでクサ味のあるファンタジックな#3、疾走感がある勇壮でファンタジックな#4等、前作と比べると楽曲パターンに幅が出てきた様に思う。メロディアスな側面は一切変わっていないのだが、メタル部分を強める事により勇壮さが全面に出た感じのスタイルに変化している。非常に明瞭な展開なので聴きやすい反面、クサ味も一段と強くなった印象である。EPなので僅か18分位で終焉を迎えてしまう(おまけに唐突に終わる)ので食い足らなさが半端ない(笑)しかしながら、次のステップにコマを進めそうな予感を残す音源なだけに解散が悔やまれる。
もし、この先があったのならクサ味のあるペイガン/アトモスフェリック路線の名盤を世に出していたかもしれない…そんな予感がする音源。
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