Wurdulak
Ceremony in Flames
1STフル(2001)/From:ノルウェー/Style:ブラック・メタル
【Track】
1.At One With the Beast
2.Satanic Utopia
3.Cauterizing the Wounds of Christ
4.Containment of Inferno
5.Buried Beneath Perversion
6.Ceremony in Flames
7.Chosen Below
8.Gospels of Depravity
【Review】
ノルウェー界のUG帝王【Necrophagia】のKillJoy、そして元【Mayhem】のManiac、元【Immortal】のIscariahなど総勢7人の大所帯プロジェクト。取り敢えず、中心となっているのは【Necrophagia】のメンバーである。
まず、ジャケットから否が応でも伝わる極悪非道の冒涜さにノックアウト(笑)これぞ、尼さん殺しメタル!さて、音源の方はジャケと比例して右肩上がりする様なゴア/デス・メタル的なエグさや激しさはあまり感じられない。どちらかと言えば適度なスピードでグルーヴ感を重視する様な路線である。ザックリとしたリフをスラッシーかつセンスよくシンプルに積み上げていくスタイル。かなり纏まりが良い感じでカッチリした整合感を感じられる。そこに相反したManiacのヴォーカルが毒を盛る。流石に冴えまくっており粘着質で極悪EVILな感覚を撒き散らし、猟奇的な印象を一人で担っている感じである(笑)血生臭さや、激速、高音圧を期待すると少し違うかもしれないが根底には絶対的なアングラ志向が渦巻いており、逆に凄くマニアックな作品である。乱暴な書き方をすると【Necrophagia】のブラック版といった感じか。それらに理解があるならオススメである。個人的には大推薦!正にEvilメタルとはこの事である。
尚、今は亡きEuronymousに捧げられている。
Severed Eyes of Possession
2NDフル(2002)/From:ノルウェー/Style:ブラック・メタル
【Track】
1.Rescued by Oblivion
2.The Downfall of Pity
3.Unified Global Misanthropy
4.Xisnasusania
5.Son of Man
6.Sin Eater
7.Perpetual Domination
8.Revelations
9.The Exquisite Taste of Selfishness
10.Severed Eyes of Possession
【Review】
もう一段階、右肩上がりで酷くなったジャケ。目ん玉飛び出てますやん…正に80年台のルチオ・フルチ監督の映画でやりそうなゴア描写。ホラー映画好きな筆者にとってはニヤニヤ出来る逸品(笑)まぁ、そこは【Necrophagia】のメンバーが中心なので納得。趣味丸出しやで(笑)
前作と比べると音圧が上がり、よりエクストリームになった感じである。何と言うか激しさがグッと増してせっかくの【Necrophagia】感がかなり薄れた様に思う。リフも若干、デス・メタル的な猟奇性を孕むようになったし、加えてブラック・メタル的な要素も上昇した思う。コレはコレで成長したと受け取れるのだが、個性が犠牲になった様に思えてならない。流石に根底は変わっていないのだが…。まぁオッサンの戯言になるが今時の若者にはこっちだろうか?しかしながら、流れるような流暢さと整合感、そしてクオリティは流石の出来。どう転んでもカッコ良い。前作であまり聴かれなかったブラスト、そして雰囲気作りによる展開が垣間見れる所が大幅に変わった部分であろう。
何はともあれ、しっかりとEvilメタルである。
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