Blood Revolt

Indoctrine

1STフル(2010)/From:カナダ/Style:ブラック/デス

bloodrevolt_1st

【Track】
1.Salvation at the Barrel of a Gun
2.Dead City Stare
3.Bite the Hand, Purge the Flesh
4.God’s Executioner, Praise Be
5.My Name in Blood Across the Sky
6.Indoctrine
7.Year Zero
8.The Martyrs Brigade

【Review】
3人組ブラック/デス・メタル。主に【Revenge】のメンバーが絡んでいる。

音にブラック・メタルの要素は殆ど無く、基本的にはデス・メタルの様に低く蠢くリフ、手数がやたらと多いドラム(パワフルでカッコ良い!)、ヴォーカルはクリーン・ヴォイスがあくまで中心、時折、ガナり声を絡ませるといった一風変わった作風。

通常はデス・ヴォイスまたはガナり声を主体にするのが普通。まぁ、100歩譲って、デス・ヴォイス/ガナり声にクリーン・ヴォイスを味付け程度に絡ませるのがこの手の定説だろう。しかし、このバンドは一味違う。あくまでクリーンヴォイスがメインでガナりヴォイスが味付け的な役割を果たしている。つまり、唱法が逆転しているのだ。しかも独特の唱法であり、微妙に伸びやかに歌っている(笑)

違和感が半端なし、なんだこれは…というのが正直な印象。

一方、演奏はゴリゴリのブラック/デス・メタルのソレである。ブラック・メタルというよりかはデス・メタル的なリフ(猟奇的なイメージではない)が中心、時折、スラッシュ・メタルっぽくもなったりと、非常に剛なイメージである。リズム隊もストレートに走る部分と言うよりかは、高速タム回しで緩急を付ける様なドラミングであり、まるで雷が落ちてるみたいな迫力あるドラミングだ。この辺は流石はカナディアン”War”メタル畑の底力を見せつけており、演奏に関しては非常にカッコ良い。

このバッキングに独特のクリーンヴォイスを乗せるという荒業は確かに意表を突かれたし、一応は面白く聴けたのも事実なのだが…。

やっぱりストレートにガナった方が絶対に良かったよな!?と他人に同意を求めたくなる…そんな音であった(笑)