When The Wolves Return To The Forest

1STフル(1999)/From:スペイン/Style:ペイガン|プリミティヴ

Nazgul 1st

【Track】
1.Prologue
2.The Pagan Westland Arise Again
3.When the Wolves Return to the Forest
4.Born and Die Under the Steel Law
5.Epilogue
6.Celtic Lands
7.From My Throne of Winter
8.Buried in the Chrystalline Lake of Ice
9.Forgotten Realms
10.(Bonus)

【Review】
指輪物語に取り憑かれた【Uruk-Hai】のメンバーによるブラック・メタル。

ファストに突っ走りながらしっかりと緩急の付いたドラマティックな作風である。荒涼とした感覚とメロウさが炸裂する#2”The Pagan Westland Arise Again”でプリミティヴ・ブラック・メタル愛好家をグッと掴みに掛かってっくる感じがGood。正に掴みはOKといった所だろう。

音は正にプリミティヴな音だが、随所に女性コーラスを交えたり語りのパートがあったりと太古のロマンを感じさせる音源である。飛び抜けてびっくりする様な事はしておらず、総じて地味な印象は拭えないが丁寧にドラマを展開するのでペイガンな感覚は伝わってくる。また、音の悪さもプリミティヴ好きであれば好物のハズだ。

尚、#6から#9は1997年のデモテープ”From the throne of Winter”が収録されており、非常に荒々しいRawなスタイルでつんのめる勢いの軽快なドラムが印象的だった。#10はボーナスの短いインスト。

Awaiting The Battle Ravens

デモ(2003)/From:スペイン/Style:ペイガン│プリミティヴ

Nazgul Demo

【Track】
1.At the Gates of Samhain Night (intro)
2.Land of My Ancestors
3.Born in Unbaptised Forest
4.Awaiting the Battle Ravens
5.Keltiberian Werewolf Warriors
6.Wrath of Taranis
7.Under The Barbarian Swords
8.And The Snow Fall In The Forest

【Review】
2003年のデモ音源にボーナス・トラックとして2曲追加してのCD化。

前作とほぼ同路線であると言えるが、豪快でダイナミックになった感じでストレートさが際立ってきたと思う。仄かに漂う荒涼としたリフと仄かなドラマ性はしっかりと保たれており、凡百のプリミティヴ・ブラック・メタルバンドに比べれば十分にドラマティックだと言える。

個人的感覚だがペイガン路線も更に強くなった様であり、しっかりと太古のロマンを感じ取ることが出来る音源である。森と古代の戦神に捧げる一枚。

ただ、前作のあった”The Pagan Westland Arise Again”レベルのキラーチューンが無いのが個人的に惜しい。