In Odium Veritas 1996-2002

Comp（2003）/From：スウェーデン/Style:ファスト│メロディック

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【Track】
1.The Disciple of David
2.Intro
3.In Odium Veritas
4.The Superior Creed
5.Dreams for Ingrates
6.Human Delirium
7.Thorn
8.Bluescreen / The Enemy

【Review】
元【Ixxi】のTotalscorn（Vo）、元【Funeral Mist】元【Katharsis】元【In Aeternum】元【Ofermod】元【Corpus Christii】元【Chaos Omen】等、数多くの著名バンドに所属していたI. Hate（Dr）を含む4人組である。音源タイトルが指すように1996-2002年の音源集。内訳としては1998年の”In Odium Veritas”なるデモ音源（＃2-＃6）の5曲、そして未発表曲の（＃1-＃7-＃8）の3曲を追加してリリースされた。

しっかりと緩急の付いた展開、しっかりとした演奏で非常に優秀な作品である。楽曲の方は荒涼感を演出するトレモロ+ダイナミックな刻みリフによるコンビネーションで緩急を付けながら展開すると言った一連の様式美が味わえる。トレモロ・リフでメロディアスな部分を彩り、刻みリフでアグレッションを醸し出すといった一見ありがちな手法なのだが、その絶妙なバランスと兼ね合いが巧みに取り入れられており好印象。特に甘くなり過ぎないメロウさと荒涼感がミックスされたメロディが実に心地良い。

ヴォーカルも若干低めのエッジヴォイスで邪悪にガナっており、中々楽曲にハマっておりカッコイイ。I. Hateのドラムも疾走からミドルまでしっかりと緩急をコントロールしており特に危なげも無く非常に安定している。流石は様々な著名バンドを渡り歩いてきただけはある。プロダクションもメジャー品質までは無いにせよ、いい塩梅のアングラ感であり、正に初心者からマニアまで楽しめる作品に仕上がっていると思う。

個人的には甘くなり過ぎないメロウさと荒涼感が混ざった様なメロディが中々のツボであり実に心地よかった次第。推薦盤！

 

N.A.S.D.
（Nihilistic Ascension & Spiritual Death）

1STフル（2006）/From:スウェーデン/Style:ファスト│メロディック│オールド・スクール

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【Track】
1.The Legion of Vengeance
2.Never Blame Her
3.Isolation Icon and the Blackguard
4.Själslig slutsats
5.Worthlessness
6.Virtuous Hatred
7.World Dominion
8.The Conjuration of the Dead God
9.Truth & Consequence

【Review】
初のフルにして最終作。このアルバムをリリースした後に解散している。

楽曲の方は甘すぎないメロウさと荒涼感、そして攻撃力が伴っている…と言った前作の美味しい所をフルで活かした延長線上と言える作品である。相変わらず緩急巧みな曲展開でファスト・チューンから雰囲気重視のミドル・チューン、そしてオールド・スクールな曲調等、実に幅広く多彩な楽曲パターンを持っている。

演奏面も不安要素が一切なく、前作同様、安定したドラミングを軸にしながら、荒涼感とメロウさがミックスされたトレモロ・リフ、攻撃力を演出する刻みリフありで充実度が高い。また、＃4のオールド・スクール調の楽曲に関しては、ノリが良いグルーヴ感が出ており非常にカッコ良く、守備範囲の広さをアピールしていたりする。

雰囲気あるパートではヴォーカルも声色を微妙に使い分けたりと、地味に技巧派だったりする。つくづく芸達者な連中だと思った。また、今作では曲間に雰囲気あるインストやサンプリングが挿入されているのだが、決して邪魔にはならない程度でアルバム全体に一貫した流れを創り出している点も特徴的と言えるだろう。特に戦争に纏わる銃声サンプリング辺りは、ピリッとしたスパイスになっている。

前作が気に入った方には間違いないアルバムなので是非！当然のように推薦盤。