Vomit Church

Offers to the Sado-God

1STフル(2006)/From:メキシコ│ギリシャ/Style:Raw

vomitchurch_1st

【Track】
1.Welcome to the Church
2.Drink the Vomit of Doom
3.Enemies of the Cross
4.The Omen
5.Possession of the Priest
6.Feel the Demon
7.The Lamb and the Wolf
8.Let the Flames Reach Higher
9.Jazz Devils

【Review】
メキシコとギリシャの4人組ブラック・メタル。【Enshadowed】のメンバーと【Goat Skull】のメンバーが関わっている。2013年にAtolinga Recordsより一曲追加して再発されたらしい。今回レビューするのは2006年リリースのLive Eclipse盤。

さて、音源の方はバンド名、アートワークから容易に想像できるようなサタニックで冒涜度満載の穢れ音源である。突進力があるスラッシーなリフに、意外にも聴きやすいブラック然とした掻き鳴らしリフを組み合わせ、Rawな演奏でかっ飛ばす。音は限りなく地下臭を撒き散らし、当然のように篭っている。穢れ系と言うには、荒涼たるリフの割合が結構あったりするので北欧ブラック・メタルの様な側面もあるのだが、方向性は間違いなく穢れ系である、といった所だろう(笑)

冒涜に冒涜を重ねたようなイメージで随所に散りばめられたサタニックなサンプリングが大いに極悪空間を盛り上げてくれる。悪戯にグレゴリオ聖歌っぽいのが入っていたり、#6なんかは、悪魔に乗っ取られた女性が狂った様に喚き散らし、最終的にはエクトプラズムを吐く…といった寸劇入り(笑)なかなか真に迫っており、エクソシスト系ホラー映画さながらである。

尚、各楽曲はコンパクトでアルバムを通して聴いても23分弱。サクッっと聴けるが、ある意味、内容は濃いかと思う(笑)